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初診料か再診料の決め手。期間や症状、病名などで事務は判断します。

「同じ病院を受診したのに、初診料だった。」、「初診料と再診料って、何をもって決めているんだろう?」という患者さんへ。

  • 前回受診から3か月くらい期間があいたら、初診料
  • 前回の病気や怪我が治ってたら、初診料
  • 経過観察など、定期的に通院してれば再診料

など、前回からの今回までの期間や、症状、受診内容、受診目的によって、初診か再診を決めています。

今回は初診料と再診料について、どういうときは初診料になるのか、こういう場合は再診料になるなど、事例を出しながらご説明します。

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初診料か再診料の違いは前回受診との期間や病気が治癒してるか?です。

まずはじめに、初診料と再診料の違いについてです。

初診料とは、はじめて病院にかかったとき、久しぶりに受診したときにかかる診察代。

再診料とは、一度診察を受けたけど治らないとき、定期的に通院しているときにかかる診察代。

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  • 前回の受診から3か月以上の期間があいてるか。
  • 前回、処方された薬がなくなる頃の受診か。
  • 前回の病気や怪我が治っているかどうか。

久しぶりの受診や、一度診察している、定期的に通っている、という初診料と再診料にはある程度の基準があります。

初診か再診かを見分けるには、主に上の3点を確認します。以下で詳しく解説します。

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【事例付】初診料と再診料を決める3つの基準。

久しぶりの受診とは「3か月以上」の期間が空いてること。

久しぶりに受診で初診料になるときは、前回の受診からどのくらい期間があいているか?を確認して、3か月以上を初診料の目安にしています。

たとえば、1月5日に頭痛で受診。4月25日に腹痛で受診。

↑こちらは前回から3か月以上あいているので、久しぶりの受診として、初診料になります。

「何か月空いたら初診料になるんだろう?」と思ったら、前回の受診がいつなのか、最後に病院へ行ったのは何月何日なのか、確認してみるといいです。3か月以上経ってたら、初診料になると思っておいた方がいいでしょう。

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定期的に通院しているとは、薬がなくなる頃の受診や検査予約などのこと。

お薬がなくなる頃や経過観察、定期検査など、定期的に通院している場合は、再診料になります。

たとえば、処方されたお薬がなくなる頃の受診例。2月1日に受診して90日分の薬を処方された。次回5月1日の診察は、再診料。「薬がなくなってから、受診日を決めた。」として、受診が2~3日くらい過ぎても再診料になることがあります。

ゴールデンウィーク明けや年末年始など、連休を挟んだ場合は、特例で100日分など処方されて、3か月以上過ぎても再診料になります。

90日分や100日分などの薬が処方されるような病気の場合、大抵は次回受診日の予約があるので、ほぼ再診料でしょう。

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また、3か月ごとや6か月ごとの定期検査も再診料で計算します。半年も期間が空いていれば、3か月以上に該当しますが、再診料です。

がん患者さんなどは、症状が安定してくると、自宅療養に切り替わっていきます。ですが、再発する可能性もありますし、最近の体調を把握をする上でも、定期的に診察や検査をします。

お薬がなくなる時期も、定期的な検査や診察も、医師の指示なので、3か月以上空いていても再診料です。

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前回の病気や怪我が治癒していれば初診料。治らないときは再診料。

前回受診した病気や怪我が、治癒しているかどうかで、初診料か再診料が変わります。

たとえば、3月10日に風邪で病院にかかった(1回目)。つぎは3月26日に腹痛で受付(2回目)。腹痛の診断結果は、盲腸(虫垂炎)だった。

↑上記の場合は2回とも初診料です。風邪は大体1週間程度で治ったものとされます。

腹痛は盲腸が原因で風邪とは関係のない、新しい病気として初診になります。ですが、診察した医師が風邪からきた盲腸や関係がある病気といえば、再診になります。

なので、風邪が悪化して肺炎になった場合などは、医師が認めれば再診料です。

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また、同じ風邪でも1週間後に受診して、再診になることもあります。「熱は下がったけど、咳と鼻水が止まらない。」という場合は、1回で病気が治らないから受診しているので再診料です。

今回は風邪を例として、ご説明しましたが、他の病気も怪我も同じ考え方です。

前回の病気やケガが治っていれば、初診料。治らなくて受診すれば、再診料になります。

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初診か再診は事務か医師が決めています。判断が難しいところです。

基本的には、来院履歴や病名、何日分のお薬か処方などを確認して、事務が判断しています。

毎回は医師に確認していません。「今回は初診」、「今日は再診」など、医師から指示があった場合だけ、医師の判断を元にお会計をします。

「肺炎。風邪悪化。」などと、前回受診の病気や怪我との関連性が、カルテに書かれている場合は医師に聞きません。

カルテをみてもわからない。初診料か再診料か、どうしても判断できないときは、事務から医師に確認することもあります。

  • 「風邪で受診したけど、一度治ってから肺炎になった。」
  • 「1回目の腹痛は食中毒で受診して、2回目の腹痛は盲腸だった。」

症状が似ていても違う病気が多数あるので、関連性がわからないときは、医師に確認しています。

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「なぜ初診料になったのかわからない。」という場合は、お会計のときに事務に聞いてください。

「3か月以上の期間が空いているから」や「前回の病気が治癒されていますので」など、初診料になった理由を教えてくれます。

「半年に一度の定期検査で、予約してきているのに初診料?いつも6か月空いても再診料なんだけど。」などという場合も質問して大丈夫です。

事務の間違えることがあります。初診料から再診料へ変更で返金など、二度手間にならずに済みますので、疑問に思ったらお尋ねください。

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正直、この初診料と再診料は、かなり曖昧なものだと感じています。

私は皮膚科に通院しています。軟膏を処方してもらって、なくなった頃に受診していました。

2023年3月14日、再診料、620円

2023年5月26日、再診料、580円
前回から約2か月後

2023年9月5日、再診料、590円
前回から約3か月後

2023年11月20日、再診料、610円
前回から約2か月半後

2024年3月11日、再診料、620円
前回から約4か月後

2024年7月16日、再診料、570円
前回から約4か月後

2025年2月4日、初診料、1,100円
前回から約6か月半後

2025年6月25日、初診料、1,090円
前回から約4か月後

2025年9月3日、再診料、570円
前回から約2か月後

症状が落ち着いていたこともあり、薬を塗ったり塗らなかったりを繰り返し、それでも薬がなくなった頃に受診して再診料になっていました。

2025年2月4日、また薬がなくなったので受診したら、初診料へ。症状は変わらず、診察も「変わりませんね。落ち着いてますね。また薬出しておきますね。」で終了。なぜ初診料なのか聞いたら「先生の判断なので」という回答。

じゃあ4か月くらい空いても再診料ならと、2025年6月25日に受診したら、また初診料。どのくらいなら再診料になるのか聞いたら、「指示通り塗っていれば2か月くらいで薬がなくなるはず。」という回答。

同じ処方量で4か月あいても再診料だったのですが?どういうことか、わかりません。このときは2か月でなくなるのなら、と処方量を減らしてもらいました。

その後、9月3日に受診して、再診料でした。薬はまだあるけど、再診料のために受診に行った感じです。

少量の処方で2~3か月ごとに受診するのと、多めの処方で受診回数を減らすのと、どちらがいいか先生に聞いてみたら、「どっちでもいい」という回答。

このとき思いました。待合室が座る場所がないほど混んでいて、待ち時間もかなりかかるし、多めに処方してもらって1年に1~2回の受診にした方がいいかな、と。

料金的にも3か月に1回受診したとして、再診料570円×4回で2,280円。初診料1,090円×2回で2,180円。再診料で何回も通うより、初診料の方が安くて楽だという結論です。

同じ症状で通院していて、薬がなくなったから受診しても、医師の判断で初診料になることもあります。私は正直不服です。納得していませんが、「医療費が安くなる。受診回数を減らせる。待ち時間がなくなる。」と、前向きに考えることにしました。

この記事では初診料と再診料の判断基準を書きましたが、結局のところ、はっきりしたものはなく、事務や医師のさじ加減です。

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