救急外来の夜間診療で医療費が時間外・休日・深夜料金になるもの。

急に体調が悪くなって病院に行きたい時や、高熱が出て夜中だけど受診したい時があります。受付時間外だし、医療費が少々割高になることは覚悟でも、どのくらい高くなるのか。何が深夜料金の対象なのか、知っておきたいですよね。

今回は、夜間診療で救急外来を受診した時に、何が時間外の金額になるのか、病院代はいくら位上がるのか、ご説明します。外来だけの料金もあるので、入院費と外来費で分けました。

この記事では、「外来医療費」で夜間休日料金になる項目をまとめています。

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時間外料金になる外来医療費6項目。

夜間料金の対象 夜間料金の対象外
  • 初診料、再診料
  • 検査
  • レントゲン画像
  • 処置
  • 手術
  • 麻酔
  • 投薬、処方
  • 注射、点滴
  • 輸血

夜間・救急外来に受診して病院代が高くなることは、「初診・再診の診察代」、「検査代」、「レントゲン代」、「処置代」、「手術代」、「麻酔代」の6項目です。

逆に休日や深夜などでも病院代の金額には関係のないことは、「お薬代」、「点滴注射」、「輸血代」の3項目です。病院内の薬局からお薬を受け取る場合は、日中に処方される場合と同じになります。高熱が出て点滴を打って帰る時も時間内の通常診療代と変わりないです。

時間外や休日、深夜と時間帯で料金が決められています。受付時間や手術などの開始時間が何時かで、いくらになるか変わります。切り替わるタイミングは別の記事で解説しています。

→「病院に夜間受診した時の料金はいくら?受付時間で決まる初診料・再診料。」はこちら

それでは、医療費の詳しい夜間料金について、1つずつご説明します。

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初診料、再診料の診察代。受付時間で決まる夜間料金。

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初診料は誰でもどこの病院も同じ282点なので、3割負担なら846円、2割負担なら564円、1割負担なら282円です。

上の表にまとめた料金は時間外の場合、「いくら高くなるのか?」をまとめたものです。初診料+追加料金がお会計でのお支払い金額になります。

受付時間によって夜間料金が決まりますので、22:30に受付をすれば深夜料金になります。846円+1,440円=2,286円ですね。70歳以上の高齢者は2割負担なので、564円+1,440円=2,004円です。

 

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再診料は72点なので、3割負担なら216円、2割負担なら144円、1割負担なら72円です。

夜間料金で追加になる金額を上の表にしました。再診料と夜間の追加料金を足した合計金額をお会計で計算されます。

何時に受付したのか?受付時間が夜間料金の決め手になります。早朝5:30に受付をすれば、216円+1,260円=1,476円。2割負担の高齢者は144円+1,260円=1,404円です。

初診料や再診料については、別のページでも解説しています。

→病院に夜間受診した時の料金はいくら?受付時間で決まる初診料・再診料。はこちら

 

検査は血液検査など時間外料金600円。カメラにも夜間料金あり。

検査の夜間料金は、3割負担で600円(200点)です。2割負担で400円、1割負担で200円です。

対象の検査は「尿検査」や「血液検査」、「細菌検査」などの検体検査です。「心電図」や「エコー写真」、「カメラ」などの生体検査は対象外です。※カメラは胃カメラ、大腸カメラ、食道カメラなどです。

検査には、時間外や休日、深夜などの時間帯の区別はありません。受付時間外であれば、休日、祝日、夜中など何時でも同じです。尿検査や血液検査、細菌検査をすると追加になります。

外来患者さんだけの時間外料金です。診療明細書には「時間外緊急院内検査加算」と表示されます。

 

時間外 40/100(0.4)
休日 80/100(0.8)
深夜 80/100(0.8)

カメラを使った内視鏡検査にも、夜間料金があります。胃カメラや大腸カメラ、食道カメラ、喉頭カメラなどが代表的です。

時間外のカメラは点数の100分の40が追加されます。午後7時の検査で食道カメラなら、800点なので、0.4をかけて、320点。1,120点。

休日や深夜のカメラは点数の100分の80がプラスになります。夜中23時の胃カメラ検査だったら、点数が1,140点なので、0.8をかけて912点。1,140点+912点=2,052点です。

休日と深夜は追加になる料金が同じなので、土日祝日など、お休みの日は何時でも変わりません。

また、夜間診療のための病院であれば、時間帯や曜日に関わらず、40/100(0.4)です。

時間外は看護師なども帰宅して少なくなっていることもあり、夜間救急でカメラの検査をすることは、あまりありません。私は1年に1回程度、極たまに喉頭カメラや食道カメラのお会計をしました。

 

レントゲン画像を撮ったら330円。

画像の夜間料金は、3割負担で330円(110点)です。2割負担で220円、1割負担で110円です。

レントゲンやCT、MRIなどの、写真を撮ること全てが対象です。

画像も、時間外や休日、深夜などの時間帯の区別はありません。休日、祭日、夜中などの時間は関係なく、受付時間外なら何時でも変わりません。レントゲンやCT、MRIなどを撮ると追加されます。

外来患者さんだけの時間外料金です。診療明細書には「時間外緊急院内画像診断加算」と表示されます。

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処置の点数で変わる夜間料金2種類。

時間外1 80/100(0.8)
休日1 160/100(1.6)
深夜1 160/100(1.6)

処置の時間外料金は、「150点以上」と「1,000点以上」で2種類あります。まずは、1,000点以上の処置について、ご説明します。点数に時間外や休日、深夜の割合をかけて決まります。なので、処置の内容で追加料金が異なります。

例えば、1,000点の処置を時間外にしたら、100分の80なので、1000に0.8かけます。800円が時間外料金となりますので、1000+800=1,800点になります。3割負担の金額にすると、5,400円のお支払いです。

夜中1:00に2,000点の処置をしたら、深夜料金になります。100分の160なので、1.6をかけます。3,200円が夜間料金になりますので、2000+3200=5,200点になります。3割負担の金額にすると、お会計で15,600円です。

休日と深夜は同じ割合で、100分の160になります。祝祭日の処置は何時でも、変わらない金額です。

1,000点以上の処置とは、カウンターショック(2,500点)、高気圧酸素治療(5,000点)、人工腎臓・透析、(1,580点)などがあります。点数が高いということは、治療としても難易度が高く、生命に関わることが多いです。なので、必然的に救急救命度も高いものになります。

私の経験上からいうと、救急外来だけで帰れる患者さんは、あまり1,000点以上の処置をすることがないので、心配ないです。重篤な患者さんは大抵の場合、即入院しICUなどへ移動します。すると、外来での処置も入院費の計算になるのです。

 

時間外2 40/100(0.4)
休日2 80/100(0.8)
深夜2 80/100(0.8)

処置の時間外料金で、150点以上の処置について、ご説明します。点数に時間外や休日、深夜と分けれた割合をかけて夜間料金が計算されます。そのため、元になる処置はどんなことをするのか?でプラスになる金額が変動します。

例えば、150点の処置を時間外にしたら、100分の40なので、150に0.4かけます。60円が時間外料金となりますので、150+60=210点になります。3割負担の金額にすると、630円のお支払いです。

夜中4:00に300点の処置をしたら、深夜料金になります。100分の80なので、0.8をかけます。240円が夜間料金になりますので、300+240=540点になります。3割負担の金額にすると、お会計で1,620円です。

休日と深夜は同じ割合で、100分の80になります。土日祝日などの処置は時間に関係なくいつでも、追加になる夜間料金が一緒です。

150点以上の処置とは、心臓マッサージ(250点)、イボを焼くいぼ焼灼法(210点)、鼻血を止める鼻出血止血法(240点)などがあります。緊急性の高いことから、軽めの処置まで、様々です。応急処置をするだけでも、救急対応のため、時間外料金になります。

私の経験上からいうと、イボの焼灼や鼻血を止める処置など、150点以上であれば、救急外来でもよく処置をします。プラス料金の割合は低いですが、普段よりも少し高めになります。

 

手術は点数で変動する時間外料金。

時間外1 80/100(0.8)
休日1 160/100(1.6)
深夜1 160/100(1.6)

手術は、国に届け出をしているか、していないかで夜間料金が変わります。時間外の手術そのものは、何時でもできますが、予定手術日前の当直を免除したり医師への配慮をしているか?などが金額の差となっています。

まず、一つ目の時間外料金は、点数の100分の80が上乗せされます。500点の手術なら、0.8をかけて400点。500点+400点=900点が手術代になります。

休日料金や深夜料金は点数の100分の160が追加になります。手術の点数が10,000点だったら、1.6をかけて16,000点。10,000点+16,000点=26,000点です。

休日と深夜は追加になる料金が同じなので、土日祝日など、お休みの日は何時でも変わりません。

また、夜間診療のための病院であれば、時間帯や曜日に関わらず、80/100(0.8)です。

診療明細書には「時間外加算1」などと記載されます。時間外加算1は交代勤務制やチーム制など、医師の負担を軽くするように工夫された病院です。主に大学病院や大きな総合病院が対象になります。

大学病院などのサイトを確認しましたが、現在のところ、確認できませんでした。気になる医療機関がある場合は、『時間外加算1』なのか直接病院へお問い合わせください。

 

時間外2 40/100(0.4)
休日2 80/100(0.8)
深夜2 80/100(0.8)

次に、二つ目の時間外料金は、点数の100分の40がプラスされます。400点の手術なら、0.4をかけて160点。400点+160点=560点が手術費用となります。

休日料金や深夜料金は点数の100分の80が追加になります。手術の点数が7,000点だったら、0.8をかけて5,600点。7,000点+5,600点=12,600点です。

休日と深夜は増える料金が同じなので、土日祝日など、お休みの日は何時でも変わりません。

また、夜間診療のための病院であれば、時間帯や曜日に関わらず、40/100(0.4)です。

診療明細書には「時間外加算2」などと記載されます。時間外加算2は、小さい病院から中小病院まで、ほとんどの医療機関が対象です。

中小病院などのサイトを確認しましたが、現在のところ、確認できませんでした。気になる医療機関がある場合は、『時間外加算2』なのか直接病院へお問い合わせください。

 

麻酔は筋肉注射など種類で異なります。局所麻酔ならなし。

時間外2 40/100(0.4)
休日2 80/100(0.8)
深夜2 80/100(0.8)

麻酔の時間外料金は、点数の100分の40が上乗せされます。100点の麻酔なら、0.4をかけて40点。100点+40点=140点が麻酔代になります。

麻酔の休日料金や深夜料金は点数の100分の80が追加になります。手術の点数が600点だったら、0.8をかけて480点。600点+480点=1,080点です。

休日と深夜は追加になる料金が同じなので、土日祝日など、お休みの日は何時でも変わりません。

また、夜間診療のための病院であれば、時間帯や曜日に関わらず、40/100(0.4)です。

麻酔の夜間料金は、筋肉注射や静脈麻酔に対する追加料金です。外来で処置をして帰れるということは、局所麻酔など簡単なもので、薬剤の使用のみです。

局所麻酔には点数がないので、救急外来での時間外や休日、深夜の夜間料金は、ほぼありません。

 

時間外や休日、深夜の切り替わる時間帯は別の記事を参照ください。

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ABOUTこの記事をかいた人

専門学校で3年間、医療事務の勉強。医療事務や診療情報管理士の資格を取得しました。就職先も、大きな総合病院から小さなクリニックまで、4か所で医療事務の仕事をしてきました。健康保険や高額療養費、入院費、外来費、DPCの計算、医療費は難しい。なので現在は、専門学校で勉強してきたことと、元医療事務の経験を元に、困ってる患者さんへブログで医療費の情報を発信しています。