健康保険で3割負担にしたい。7割を病院から返金してもらえる？

「保険証を忘れて医療費を全額負担した。」「10割負担を後日、健康保険で3割にできる？」という方にお答えします。

健康保険なしで全額支払いした場合、病院に健康保険証を持参すれば7割分を返金してもらえます。

10割負担をした医療費は保険証を持って病院に行くと7割を返してもらえます。

救急外来にかかったり、保険証を忘れたとき、医療費が10割負担で支払いになります。

全額負担した日の診療分は、病院に保険証を持っていけば後日でも7割分が返金されます。

必要なものは健康保険証と領収証、印鑑です。

保険証は7割分を健康保険に請求するため。

領収証は○月○日の医療費を10割で支払った証明。

印鑑は7割分を受け取った確認印。押印はいらないこともありますが場合によってなければ手続きできない病院もあります。私が勤務していた病院では20,000円以上の返金や一昨日より前の返金の場合は印鑑が必要でした。拇印も可能でしたが、名字の判子の方が望ましかったです。

病院から7割分を返金してもらって3割負担にするときは、「健康保険証」「領収証」「印鑑」を忘れずに持参してください。

翌月など月をまたいでも保険証を持参すれば返金してもらえる？

10割負担で病院を受診した日が月末だとすぐに月をまたいでしまいます。「月が変わったらもう3割負担にできない。」と思ってる方も多いですが、翌月以降でも7割分の返金をしてもらえます。

7割分の医療費は1日～末日までの分を1か月単位で翌月10日までに健康保険へ請求します。例えば1月1日～1月31日までの分は2月10日までに健康保険へ請求します。なので、「1月の医療費は2月11日以降でも返金できる。」ということです。

また、保険証の申請中の場合は手元に届くまで1か月程度かかることもあります。次回の予約や残ってる薬、仕事の都合など、病院に健康保険証を持参する日が2か月後になったとしても7割分のお金を病院から返してもらえます。

健康保険に限らず医療費の請求は月をまたぐことが多く、私は外来費、入院費に関係なく2か月前の医療費も請求していました。

確かに、「総合病院だとできない。」「大学病院は無理。」ということもあります。ですが、7割分を返金できないのは『病院の決まり』というだけです。仕組みや制度では何の問題もなく7割分を返金して、病院から健康保険に請求することができます。

10割負担をしたときは最初から諦めず「健康保険証を持って行ったら7割を返してくれるのか？」一度、病院に聞いてみてください。

「健康保険証を持ってきても過去の分は返金できない。」と言われたらどうする？

「過去の医療費は返金できません。」と言われることも病院によってはあります。

7割分を返還してもらえなかった医療費は健康保険に直接請求する手続きになります。結果的には同じことですが、申請書類を記入する必要があります。

健康保険から7割分を返してもらうときは領収証や診療明細書などを用意します。

別記事で詳しいことを解説してますので、7割分の返還手続きを健康保険にするときはご覧ください。

→10割負担を健康保険に7割返還してもらう方法はこちら

保険証や健康保険などについての記事は他にもあります。参考にご覧ください。

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