休日や深夜など、病院の受付時間外は、医療費が上がります。
救急で高くなる項目は、初診料や再診料を始め、手術、麻酔などがあります。また、外来費での診察なら時間外料金になるけども、入院費なら検査やレントゲンなど時間外にならない医療行為もあります。
今回は、救急料金で高くなる病院代を、外来医療費と入院医療費に分けてご説明します。
時間外受付で救急料金になるもの、ならないもの。
↑上の図にまとめたように、夜間診療でも、時間外料金の対象となる項目があります。
図の左側が、時間外や休日、深夜で医療費が高くなる医療行為です。初診料や再診料の診察料金を始め、検査代、レントゲン代、処置など。特に手術や麻酔は、緊急性があるからこそ、上乗せされる金額も大きいです。
また、図の右側にある、お薬や点滴注射、輸血は、救急外来であっても時間外料金はありません。お薬をもらっても、平日の日中に病院受診した時と同じです。
夜間料金の対象には、外来費と入院費で異なりますので、詳しく説明していきます。
外来医療費で時間外料金になるもの。
救急外来を受診した時の病院代は、夜間料金の対象になるもの、全てが当てはまります。
初診・再診の診察料や手術、麻酔は時間外、休日、深夜と時間帯によって追加になる金額が変わります。
検査は、検体検査や内視鏡検査と、一部に夜間料金があります。検体検査は尿検査や血液検査、細菌検査などのことです。また、内視鏡検査は胃カメラや大腸カメラなどのことです。
レントゲン画像は、骨など一般的なモノクロのレントゲンや、CT、MRIなど、写真撮影全般が夜間料金の対象です。
処置は、1,000点以上と、150点以上で、処置の元々の点数次第で夜間料金の有無が分かれます。消毒をしてガーゼを当てた、という場合は、創傷処置という名前です。範囲にもよりますが、45点なので、時間外加算はありません。
手術や麻酔は点数を土台に時間外や休日、深夜料金が設定されています。
外来医療費の夜間料金は、各項目ごとに数字を使った計算方法や、時間外でいくら高くなるのか、別の記事でも詳しく解説しています。救急外来の料金を知りたい方は参考になると思います。
→「救急外来の夜間診療で医療費が時間外・休日・深夜料金になるもの。」はこちら
入院医療費で時間外料金になるもの。
入院中の患者さんは、病院で24時間看護のため、休日や深夜も関係ないと思われがちです。しかし、救急外来を受診後に入院した場合や、病状の急変など緊急性がある場合は、休日や深夜の加算料金が発生します。
入院患者さんは、検査費用やレントゲン画像の夜間料金、処置や手術、麻酔から時間外がありません。
初診料は、新患や初診で救急外来を受診して、そのまま入院した場合は、時間外や休日、深夜の追加料金がかかります。入院患者さんの場合は、再診料が0円になりますので、救急受診で即入院しても夜間料金はないです。
検査は、基本的に入院で検査の時間外料金はありません。ですが、救急外来で尿や血液など検体検査をして入院したら、時間外料金になります。また、胃や大腸などのカメラを使った内視鏡検査は休日料金と深夜料金があります。
レントゲンも、原則的に入院で、レントゲンやCT、MRIの時間外料金はありません。検査費用と同じように、救急外来で撮影した写真代は時間外がかかります。
処置は、1,000点以上の処置に、休日料金と深夜料金があります。150点以上の処置や1,000点以上の処置に時間外がないです。
手術や麻酔は、休日と深夜の加算料金がかかります。手術や麻酔に、時間外の料金はありません。
入院医療費の夜間料金は、各項目ごとに数字を使った計算方法や、休日・深夜でいくら高くなるのか、別の記事でも詳しく解説しています。入院費用で時間外料金の参考になったら幸いです。
→「入院費の休日・深夜料金は処置、手術、麻酔。22時まで時間外はほぼなし。」はこちら
時間外・休日・深夜で、時間帯が切り替わるタイミングは、こちらの記事で解説しています。
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