診療報酬の改定率は、2年に一度、見直される医療費が、どのくらい変化するのか?をパーセンテージにしたものです。
厚生労働省など、日本国の政治家の人たちが、医療費をどのくらい上げようか?下げようか?と話し合って決めた数値ですね。
本体や薬価等の診療報酬改定率が発表されても、実際に何がいくら上がるのか?下がるのか?はまだ決まっていません。
病院医療費、全体的に〇%くらい上げよう。下げよう。ということなので、あまりご心配しなくても大丈夫です。
- プラス〇%だったら、「来年4月から、医療費上がりそうだな~。」
- マイナス〇%だったら、「来年4月から、医療費下がりそうだな~。」
と、難しいことは考えず、こんな感じで十分です。
この記事では、診療報酬の改定率ってなに?という患者さん向けにご説明します。
「診療報酬なんてよくわからない(興味ない)けど、2026年4月から医療費どうなるんだろう?」という患者さんは、こちらの記事をご覧ください。※結論、2026年4月から医療費が値上がりします。
→【最新】医療費の値上げ+3.09%。入院中の食事代1食+40円。2026年4月から。はこちら
2026年度、医療費が値上がりします。

診療報酬の改定率とは?医療費がどのくらい上下するのか?という数値です。
病院の医療費は、健康保険を使って3割負担でお支払いできます。
この医療費は、定期的に日本国の偉い人たち(厚生労働省など)が集まって、最近の病院事情や今後の医療業界のことを考えて、医療費の適正を見直しをしています。それが「診療報酬改定」です。
難しく感じると思いますが、「診療報酬改定は、2年に1回、初診料や再診料、お薬代などの料金を見直すこと。」です。
診療報酬改定のニュースで、「プラス〇%」、「マイナス〇%」と見かけたら、「プラスは医療費が高くなるんだな~。」、「マイナスは医療費が低くなるんだな~。」、ざっくりと、こんな感じに思っておいてください。
診療報酬の「本体」と「薬価等」とは?本体は診察代など、薬価等はお薬代など。
診療報酬改定では、「本体」と「薬価等」に分けて、パーセンテージが発表されます。
「本体」とは、診察代(初診料や再診料など)、検査代、レントゲン代、点滴、手術や麻酔などのこと。
薬価等は、この中で「薬価」と「材料」で、さらに2種類に分かれています。
「薬価」とは、飲み薬や塗り薬、貼り薬、目薬などのこと。
「材料」とは、カテーテルや人工血管など、モノのこと。(例:おしっこの管など。)
をいいます。
薬価や材料は、検査や手術をしたときに使ったお薬やモノ、病院した点滴、調剤薬局でもらうお薬代が当てはまります。
病院に行って必ずしもお薬や点滴、モノを使うわけじゃない。そう考えると、病院医療費としては、本体部分が上がるか?下がるか?が注目されるところです。
診療報酬の改定率が発表されても、何がいくらになるのか?内容はまだ決まってない。
診療報酬改定のニュースでは、プラスかマイナスで、値上げや値下げが報じられます。ただ、あまり心配する必要はありません。
それは、何がどのくらい高くなって、何がどのくらい低くなるのか、内容は全く決まっていないからです。
医療費は料金が細かく分かれているので、初診料は0.5%上げようか、再診料は0.1%下げようか、検査は尿検査は0.2%下げて、採血はそのままでいいんじゃないか。とそれぞれ項目ごとに見直していきます。
【〇年度、診療報酬改定率プラス3%!】というニュースを見かけても、大丈夫。落ち着いてください。
初診料も再診料も、検査代、レントゲン代、手術、麻酔、全部をプラス3%にする!というわけではなく、医療費全体で3%高くしよう。ということです。
もしかしたら、病気や怪我の状態によっては、値下げ項目ばかりなこともあるかもしれないし、値上げ項目ばかりかもしれません。
値上げ項目と値下げ項目がどちらもあって、いつもと同じくらいの医療費になる日もあるかもしれません。
なので、診療報酬改定の病院代本体がプラス3%だからといって、過度に医療費高くなることを心配しなくても大丈夫です。
診療報酬改定のニュース、本体と薬価等を「差し引き〇%」は意味がない。
診療報酬改定のニュースでは、「本体」と「薬価」のパーセンテージを差し引いて、「来年度は値上がりする!(値下がりする!)」と言われることがあります。私はこの差し引きする意味はあまりないと考えています。
たとえば、2026年度(令和8年度)の診療報酬改定では、
- 本体、プラス3.09%
- 薬価等、マイナス0.87%
- 差し引き、プラス2.22%
こうなっていました。「2.22%の医療費値上げ!」とも言われることもありますが、必ずしも値上げとも限らないし、差し引きしたところでプラスになるのであれば、3.09%でも、2.22%でもどっちでもいいですよね。
また、2024年度(令和6年度)の診療報酬改定では、
- 本体、プラス0.88%
- 薬価等、マイナス1.00%
- 差し引き、マイナス0.12%
こうなると、「差し引きマイナス0.12%!だから医療費値下げだ!」や「ほとんど変わらないと思ってもよいでしょう。」というときもあります。
本体がプラス0.88%なのに、値下げなのか?お薬や材料は使わないときもあるのに、値下げになるのか?と疑問が残ります。
結論、私はこの差し引きで、「診療報酬改定〇%」には意味がないと考えています。
そもそも何がいくら高くなるのか、低くなるのか、内容はまだ決まっていないし、上記で少し書いたように、薬価と材料は診察内容次第では使わない場合があります。
なので、「医療費高くなりそうだな~。あまり上がらないといいな~。」という程度に思っておくのがちょうどいいでしょう。
診療報酬の改定率は来年度から医療費がどのくらい上がるか?下がるか?です。
診療報酬改定(医療費の見直し)は、2年に一度、行われます。
いままでの傾向では、12月20日~25日頃に、「どのくらい医療費を上げますよ。下げますよ。」という、改定率(パーセンテージ)が発表されます。
そして、年度ごとの診療報酬改定のため、基本的には4月1日から医療費が変更されます。※一部、6月1日など、遅れて変更されることもあります。
2023年12月、2024年度の診療報酬改定率、本体部分がプラス0.88%と発表。2024年4月1日から、医療費に反映される。
2025年12月、2026年度の診療報酬改定率、本体部分がプラス3.09%と発表。2026年4月1日から、医療費に反映される。
というイメージです。
「診療報酬の改定率は、来年度から医療費をこのくらい(〇%)上げますよ。下げますよ。」ということです。
医療費の何がいくら高くなるのか?低くなるのか?は、まだ決まっていません。
プラス〇%だとしても、低くなる医療費もあります。逆に、マイナス〇%だとしても、高くなる医療費もあります。
ですので、「来年4月から医療費上がりそうだな~。下がりそうだな~。」という感覚でみておくことをおすすめします。

2026年度(令和8年度)の診療報酬改定率は、病院代本体がプラス3.09%でした。通常、2年に一度の医療費見直しですが、2026年度は、1年ずつ、段階的に引き上げられます。
- 2026年度は、プラス2.41%
- 2027年度は、プラス3.77%
プラス3.09%は、この2年分の平均です。2年合計でプラス6.18%になります。
このほかに、お薬代等はマイナス0.87%で少し低くなりますが、入院中の食事代はまたプラス40円です。
「2026年4月から、医療費上がるな~。」と少し心構えしておいてください。
今回の2026年度の診療報酬改定については、こちらの記事でも解説しています。診療報酬改定のことを、医療費の見直しという書き方をしています。併せてご覧ください。
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