助成金や保険金の申請、確定申告の手続きに医療費の領収証が必要なことがあります。
なので、「去年の領収証が欲しい。領収証の再発行をください」と患者さんからよく言われます。
しかし、領収証の再発行はできません。代わりに領収証明書でお支払いを証明することはできます。
医療費の領収証を再発行はできません。2回支払ったことになります。
乳幼児や障害、特定疾患など助成の手続き。確定申告の医療費控除。生命保険の保険金など。助成金、確定申告、保険金など申請するときは病院で医療費を支払った領収証が必要になります。
なので、「去年の領収証が欲しい。領収証の再発行をください」と患者さんからよく言われます。特に1月~3月頃は確定申告の医療費控除に使うため、よくある質問です。
病院で医療費の領収証の再発行はできません。領収証を再発行するということは患者さんが病院に2回お支払いをしたことになります。たとえば、1,000円の医療費で領収証を再発行したとします。大掃除や引っ越し、模様替えなどで1回目の領収証が見つかったら2枚あるので、「2,000円お支払いした」、と病院が証明してることになります。
医療費の領収証はお支払いをしたときに発行される最初の1枚だけです。どの病院でも再発行はできません。
領収証明書で病院にお金を支払った証明ならできます。
医療費の領収証を再発行はできませんが、代わりに「領収証明書」なら作成できます。「支払証明書」と呼ぶ病院もありますが、同じものを指しています。
「○年○月○日、○円お支払いしたことを証明します。」というもので領収金額を証明する書類です。お名前や生年月日など患者さんの情報も、いつの医療費を、いくら支払ったかまで記載されます。
病院の名前や住所、電話番号も書かれて、最後に病院か院長の押印もされます。朱肉のついた印鑑なので病院が支払った証明書類として有効です。
市役所や税務署、生命保険会社など必要なことは共通してることが多いです。ほとんどの項目は記載されるのであまり心配ありません。
病院によっては領収証明書に合計金額しか書かれてないことがあります。保険適用はいくらなのか、入院中の食事代はいくらなのか、パジャマ代はいくらなのかなど、「保険適用の料金が絶対書かれてなければ意味がありませんよ。」と提出先に言われたらそのまま受付に確認してみましょう。
「保険適用の料金が書いてないの?」と作成後に聞いてもお金は請求される病院がほとんどです。
「保険適用の料金がわかる書類が必要ですよ。」と言われたら「領収証を再発行が欲しい。領収証明書をください。」と言わずに「保険適用の料金がわかる書類が欲しい。」と言われた通り受付に言った方が早く話が進むこともあります。
領収証明書(支払証明書)には作成費用がかかります。一番安くて50円、高い病院は1,620円などです。健康保険は対象外なので病院が決めた金額になります。ちなみに、私が働いてた病院では1通540円や1,080円でした。
「急ぎでなければ領収証明書(支払証明書)の作成には1週間くらい時間がかかります。」という病院があります。理由として、患者さんの名前、生年月日、日付、支払った金額など、証明するものなので急いで間違えたら困る。だから後で時間があるときにゆっくり作成する、ということです。
いますぐ欲しいものなのか、来週でも良いのかで優先順位を決める目的もひとつです。「今日じゃなくてもいい。2、3日以内にできればいい。」といえば忘れられる可能性があります。なので、私個人的には「急ぐ。今日明日中。」と答えることをおすすめします。
病院まで取りに行くことができなければ郵送もできます。領収証明書(支払証明書)の料金は銀行振込や予約があれば次回お支払いも可能です。受付事務員に聞いてみましょう。
「コピーでもいいから病院が発行してる様式で欲しい。」複写はOK?
生命保険の給付金申請は病院様式の領収証でコピー可ということがあります。
「コピーで良いから領収証が欲しい」という場合はできます。しかし、注意点はいくつかあります。
まず、重要なことは領収印もコピーになります。白黒で赤い朱肉の領収印ではありません。
次に、「写し」であることが表示されます。「コピー」、「COPY」、「複写」など領収証の写しであることが書かれます。なので、コピーに領収証としての効力はありません。
生命保険の場合は「手術をしたか?」などの項目や内訳がわかれば良い。ということがあります。「支払ったことを証明する」のではなく、「病院で何をしたのか医療行為が知りたい」ときはコピーでも可能でしょう。
最後に、いくらコピーとはいえ料金がかかります。しかし、1枚10円程度でコピー用紙の分をそのままコピー代とする病院が多いです。稀にあったとしてもコピーする手数料としてプラス10円くらいで20円くらいです。
医療費の領収証は再発行できません。
領収証明書も作成できますが時間やお金がかかります。コピーで良ければ、その場でもらうこともできるため、待つ時間もありません。料金も支払証明書とは全然違います。
- 最初に病院からもらった領収証を探してみる。
- なければコピーでも良いか提出先に聞いてみる。
- 支払った証明が必要なら「領収証明書」の作成を頼む。
という順番がスムースに進みます。領収証明書の費用も安くないので、最終手段として考える方がいいです。
あなたの参考になれば幸いです。
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