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医療費の領収証、なくした・再発行したいときの対処法【元医療事務】

医療費の領収証をなくしてしまったとき、再発行できないか気になっているとき、まず何をすればいいでしょうか?

私は元医療事務として、患者さんやご家族の方から「領収証をなくしました。再発行してもらえますか?」というご相談をたくさんいただいてきました。

お話を伺うと、ほとんどの患者さんが「確定申告の医療費控除のために必要になって」、慌てて病院にお問い合わせしたとのこと。

実は、医療費の領収証は一度発行されたら再発行ができません。ただ、ご安心ください。代わりの方法がいくつかありますし、用途によってはそもそも領収証なしで手続きできる場合もあるのです。

  • なぜ再発行できないのか。
  • マイナポータル連携で領収証なしで確定申告できるケース。
  • どうしても病院からの証明が欲しいときの「領収証明書」の取り方。
  • 用途別に何が必要かの早見表。
  • よくある質問。

この記事では、これら医療費の領収証について、元医療事務の目線でやさしくお答えします。

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医療費の領収証は再発行できません。

結論からお伝えしますと、医療費の領収証はどの病院でも再発行ができません。

これは病院が意地悪をしているわけではなく、『領収証を2枚発行すると「2回お支払いいただいた。」という証明書類が2枚存在することになる。』ためです。

仮に再発行ができてしまうと、

  • ・原本を保管していた方が支払いの証明として提出する。
  • ・再発行を受け取った方がそれを使って別の手続きをする。

というように、同じ1回の支払いに対して2件の手続きが可能になってしまい、税金の控除や保険金の不正請求などのトラブルにつながりかねません。

そのため、すべての病院で「領収証は1回限りの発行」と決まっています。

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まずは「マイナポータル」で確定申告ができないか確認しましょう。

「領収証をなくしてしまった。」とご相談いただく患者さん、ご家族の方の多くは、確定申告の医療費控除に使うために領収証をお探しになっています。

2026年現在では、マイナンバーカードをお持ちで、マイナポータルと連携されている方は、「病院の領収証がなくても医療費控除の申告ができる。」ようになっています。

マイナポータル連携でできること。

マイナンバーカードを使って「マイナポータル」のアプリやサイトと連携すると、健康保険を使った医療費の記録が自動的に保管されています。

  • 1年分の医療費が自動的に集計される。
  • 領収証を1枚ずつ確認する必要がない。
  • 紙の領収証を保管する手間もなし。

確定申告(e-Tax)の際にマイナポータルと連携することで、上記のようなメリットがあり、領収証がなくても問題なく医療費控除の申告ができます。

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ただし、保険適用外の医療費は別途領収証が必要です。

マイナポータルに記録されるのは「健康保険が使われた医療費」だけです。

  • 歯科の自費治療(インプラント・自費の歯列矯正など)
  • 不妊治療の自費部分(一部)
  • 自由診療の検査や治療
  • 病院の文書料(診断書・領収証明書など)
  • 通院のための交通費

たとえば、これら5つのような保険適用外の費用は、マイナポータルには記録されません。これらを医療費控除に含めたい場合は、別途領収証が必要になります。

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マイナポータル連携の手順(簡単に)。

マイナポータル連携をする方法を簡単にご説明します。

  1. マイナンバーカードを準備
  2. スマートフォンに「マイナポータル」アプリをインストール
  3. 「医療費通知」のメニューから情報の取得を申し込み
  4. e-Tax で確定申告する際にマイナポータルと連携

詳しい使い方は、こちらのページが参考になります。

制度の全体像を知りたい場合:→マイナポータル公式サイト

確定申告の手順を知りたい場合:→国税庁「マイナポータル連携で自動入力!」特集ページ

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領収証明書を病院に申請する方法。

確定申告以外の用途や、自費治療の証明が必要な場合は、「領収証明書」(病院によっては「支払証明書」と呼ばれることもあります) を病院に発行してもらえます。

領収証明書(支払証明書)は、「○月○日に、当院で、○○円のお支払いをいただきました。」と病院が証明する書類で、市役所・税務署・保険会社など、ほぼすべての提出先で領収証の代わりとして受け付けてもらえます。

領収証明書の費用。

領収証明書の料金は、おおよその目安は、500円〜2,000円程度です。

領収証明書は文書料のため自費です。病院によって異なります。

最近は文書料も値上げされている病院も多いので、ご相談される病院に直接ご確認いただくのが確実です。

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申請から発行までの日数。(実際の話)

領収証明書作成について、病院から案内されるのは「1週間ほど、お時間がかかります。」という目安が多いです。

ですが、これは私が医療事務として携わっていた経験から正直にお伝えしますと、急ぎの作業が他に入っていない限り、実際には数時間〜翌日には作成できていることがほとんどでした。

なぜ「1週間」と長めにお伝えするかというと、

  • 他の急ぎの仕事が入る可能性があるため。
  • 患者さんを焦らせず、余裕を持ってご案内したいため。

という理由からです。

私自身でいえば、領収証明書は手書き作成だったため、パソコン画面を見ながら日付や医療費(お支払い金額)など、間違えないようにゆっくり落ち着いて書きたかった。という理由もあります。

「1週間」と聞いて気持ちが焦ってしまう患者さん、ご家族の方も多いのですが、たいていの場合はそれよりずっと早くできあがります。

最近は領収証明書の作成も電子化が進んでいる病院も多く、システム上でボタン1つで発行できるようになっているところもあります。そういった病院では、もっと早く・もっと安く発行してもらえるかもしれません。

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お急ぎの場合の伝え方。

領収証明書(支払証明書)を急ぎで欲しいときは、まず早めに連絡しましょう。その上で、「○月○日までに必要なんです。」と、具体的な期日を伝えると、可能な範囲で病院側が対応してくれます。

確定申告の締め切り直前など、お急ぎの事情があればお伝えください。

郵送依頼も可能です。

領収証明書を直接病院に取りに行けない場合は、電話または郵送で依頼することもできます。

一般的な流れは、このようになります。

  1. 病院の医事課(受付)に電話で依頼
  2. 必要書類(依頼書・身分証コピー・返信用封筒など)を郵送
  3. 病院で書類作成
  4. 完成後、ご自宅に郵送してもらう

領収証明書の手続き方法は、病院ごとに違います。詳細は領収証明書が欲しい病院にご確認ください。

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用途別:何が必要かの早見表。

「私(自分)のケースだと、どれが必要なんだろう?」というご相談がよくあります。下の早見表をご覧ください。

用途領収証原本コピー領収証明書マイナポータル連携
確定申告(医療費控除)◎(保険適用分のみ)
乳幼児・特定疾病の助成金××
生命保険の保険金申請×
会社の医療費補助申請×

凡例:◎ 確実に使える/△ 提出先により可/× 不可

ご覧のとおり、確定申告以外の用途では基本的に領収証の原本か領収証明書が必要になります。コピーで足りるかどうかは提出先によって異なりますので、事前にご確認ください。

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コピーで足りるかどうか、提出先に確認しましょう。

生命保険の給付申請など、一部の用途ではコピーで対応できる場合もあります。

ただし、コピーにはこれらの違いがあります。

  • コピーには「COPY」の表記が入る病院もある。
  • 領収印が白黒で写るため、原本と区別される。
  • コピー単体では「正式な領収証」としての効力はない。

コピー代は病院によって異なりますが、おおよそ10円〜100円程度で対応してもらえます。

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コピーが認められやすい用途。

  • 生命保険の給付申請(保険会社による)
  • 会社への提出(社内補助制度など)

コピーでは対応できないことが多い用途

  • 確定申告(医療費控除)
  • 自治体の助成金申請

提出先に「領収証はコピーでも可能でしょうか?」と一度ご確認いただいてから病院にお問い合わせされると、二度手間にならずに済みます。

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よくある質問

患者さんやご家族の方からよくいただくご質問にお答えします。

領収証はいつまで再発行できますか?
領収証そのものの再発行はできません。代わりの「領収証明書」を発行してもらえます。
古い領収証のコピーでも対応できますか?
提出先によります。コピー単体での提出は、確定申告や自治体の手続きでは受け付けてもらえないことが多いです。一方、生命保険の給付申請などでは、コピーでも認められる場合があります。

提出先に「コピーで構いませんか?」と必ずあらかじめご確認ください。
領収証明書の郵送依頼は可能ですか?
ほとんどの病院で郵送依頼に対応していただけます。

電話で依頼の流れを確認 → 必要書類(依頼書・身分証コピー・返信用封筒など)を郵送 → 病院で作成 → 完成後ご自宅に郵送、という形が一般的です。
病院が廃院してしまった場合は?
病院が廃院した場合、診療録は **保健所** や承継先の医療機関に移管されることがあります。

まずは廃院した病院の所在地を管轄する保健所にお問い合わせいただくと、現在の保管先を案内してもらえる可能性があります。
領収証明書の費用は医療費控除の対象になりますか?
残念ですが、領収証明書の文書料は医療費控除の対象外です。

医療費控除の対象になるのは「治療や療養のためにかかった費用」に限られ、行政手続き用の文書料は含まれないためです。

まとめ:領収証をなくしたときの対応フロー

医療費の領収証をなくしたり、再発行が必要になったときは、次の順序で対応していただくのがおすすめです。

  1. 何のために必要かを確認。
    • 確定申告?/助成金申請?/保険金申請?
  2. 確定申告で使う場合は、マイナポータル連携で済むかチェック。
    • マイナンバーカードをお持ちなら、領収証なしで申告できます。
  3. どうしても病院からの証明が必要なら「領収証明書」を申請。
    • 費用は500円〜2,000円程度、実際には翌日には用意できることが多いです。
  4. コピーで足りる用途なら、コピーで対応。
    • 提出先に「コピーで構いませんか?」と必ず確認しましょう。

「領収証の再発行はできない」と聞くと、不安になりますよね。でも大丈夫です。領収証の代替手段がたくさん用意されています。

迷われたら、まずは提出先(税務署・市役所・保険会社など)に「領収証以外で何が認められますか?コピーでもよいですか?」とご確認いただくのが一番確実です。

領収書のコピーでもよければ、コピーが一番安くて早くて手軽に用意できます。

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