12月21日、2016年度の診療報酬改定率が発表されました。
- 「改定率ってなに?0.49%ってどういうこと?」
- 「診療報酬の改定率の意味とは?」
という方に説明します。
診療報酬の改定率は「前年度よりどのくらい医療費が必要なのか?」指標となるものです。
診療報酬の改定率とはなに?
診療報酬の改定率とは病院医療費が上がるのか下がるのかパーセンテージで表しているものです。
「新しい検査やお薬を健康保険の対象にしたい。」など実現させたい医療のためにどのくらいお金が必要なのか?国の予算を決める指標になります。
前年度よりどのくらい変化するか?であって病院の事務員としても患者さんとしてもあまり関係はありません。
改定率の発表でわかり重要なことは「医療費が上がるのか?下がるのか?」です。
「0.49%値上がり」は病院医療費がいくら高くなる?
改定率が発表されどのくらい上がるのか気になりますが内容はまだ政府でも決まってません。
「前年度より0.49%上げる」というだけで数字にすると100億や1000億単位で想像もつきません。
仮に1000億円上がるとしても「診察1回にプラス1000億円」などではないです。
1000億円を細かくして初診料にプラス10点、再診料にプラス5点など治療ひとつひとつが見直されます。
診療報酬の改定で国は病院業界を変化させようとしている。
- 高齢化によって医療費は増え続ける一方。
- 若者は減少し健康保険の納入など負担が大きくなっている。
など2年に一度の診療報酬改定で医療費を減らし病院が円滑に回るような仕組みを考えてます。
少し難しいですが診察料を例にします。
「初診の患者さんが多い。待ち時間も長くなる。医療費も増える。」の状況を改善するためにどうしたらいいのか?です。
小さなクリニック(診療所)などで初期診断をしてもらって必要なら大きな総合病院へ紹介してもらう。
すると患者さんが複数の診療科を移動することもなくなります。
「症状などからどんな病気なのか?」を調べることはクリニック(診療所)にお願いして高度な検査や難しい治療は大きい病院で行う。
既に症状、検査結果、病気が発覚していれば医師はすぐに治療できる。
専門分野なら細かい情報も知ってるし集中して治すことができる。
だから、「最初は総合病院ではなくクリニックに行ってもらうようにしよう。」と国も医療費削減のために考えています。
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