結婚後の保険証はいつ届く？会社で変更手続き中に病院へ行く時の方法。

• 「入籍後の名字が変わった保険証はいつ届くんだろう？」
• 「病院に行きたいのに、結婚して改姓後の新しい保険証がなかなか届かない。」

という最近ご結婚されて保険証が変わる女性にお答えします。

結婚後、改姓した新しい保険証は、社会保険の場合、早くて2～3日、遅くても2～3週間程度で届きます。国民健康保険の場合は、基本的に即日発行されます。

新しい保険証が手元に届かず病院受診をする方法は2通りあります。

1. 受付時に「結婚して保険証を手続き中」の旨を伝えて、会計保留で受診する。※この場合、保険証が出来次第、お支払いになります。
2. または、健康保険の資格証明書を用意して受診する。※この場合は、3割負担でお支払いできます。

この記事では、結婚した後の新しい保険証はいつ届くのか？保険証が届くまでに病院受診したいときどうすればいいのか？を解説していきます。

結婚した後、新しい姓の保険証はいつ届くのか？

結婚すると、入籍した姓になり、名字が変更になります。

結婚したことにより、名前が変更になるので、保険証の手続きをする必要があります。男性の扶養に入る場合は、名前だけでなく、加入する健康保険も変わりますので。

　

社会保険の場合は、早ければ2～3日、遅くても2～3週間くらい時間がかかります。

• 会社勤めしている方（「社会保険」に加入されている方）
• 男性が会社勤めしていて、男性の扶養に入る方（これから社会保険に加入する方）

社会保険（社保）は、人事課や総務課などに入籍、結婚したことを報告して、社会保険の変更手続きをします。

申請書類を提出してから出来上がるまで、早ければ2～3日、遅くても2～3週間ほどで手元に届きます。

（組合保険のような職場近くで保険証を発行している場合は、2～3日程度。全国健康保険協会の場合は、2～3週間程度。など、加入する健康保険によって、異なります。）

本社が遠方にあったり、保険証を発行している場所が離れている場合は、郵送での手続きになります。書類を送って保険証を送り返してもらう、というやり取りになるため、さらに時間がかかる場合があります。

4月は年度変わりで新入社員が多い季節です。会社や社会保険も人数が多い分、遅れることがありますので、新しい保険証が届くまで、1か月くらいかかると思っていた方がいいでしょう。

書類の提出から1か月以上待っても、保険証が届かない場合は、会社の担当者にご確認ください。稀に机の引き出しや書類の山で眠っていることがあります。

全国健康保険協会で保険証が届くまで2～3週間くらいかかることについては、こちらの記事を参照ください。

→全国健康保険協会の保険証は手元に届くまで2週間。連休挟むと3週間。はこちら

　

国民健康保険の場合は、基本的にその場で即日発行してくれます。

• 市区町村の「国民健康保険」に加入されている方
• 男性が国民健康保険に加入していて、男性の扶養に入る方（これから国民健康保険に加入する方）

国民健康保険（国保）は、入籍をした市役所や区役所、町村役場などで、保険証をもらえます。

なので、平日の昼間に入籍をした場合、同じ役所や役場内で、国保の係に案内されることがあります。基本的に、国民健康保険は、その日、その場ですぐに保険証をもらえます。

夜間や休日に入籍をした場合は、入籍だけで国保の手続きまではできないため、後日、改めて国民健康保険の手続きに市区役所や町村役場へ行きましょう。

市区町村によっては、結婚前に加入していた社会保険の脱退証明書（社会保険をやめる書類）などが必要になることがあります。国保加入に必要な書類について詳しくは、ご加入の市区役所、町村役場でご確認ください。

保険証を改姓手続き中でまだ手元にない。病院に行きたいけど受診できる？

「結婚して健康保険の手続きをしたのに、新しい保険証が届いてない。保険証が届くまでに病院に行くとき、どうすれば！？」という女性はよくいます。特に社会保険の方ですね。

通常、保険証本体がないと3割負担で受診することは難しいですが、改姓して変更手続き中は病院に行けます。

1つめは、受付するときに「改姓のため保険証手続き中です。」ということを事務に伝えて、お会計を保留にして受診することです。

月末までに名字が変わった新しい保険証を出せば、3割負担になります。

2つめは、「健康保険の資格証明書」を発行してもらい、病院受診をすることです。

健康保険の資格証明書は、保険証ではありませんが、健康保険の請求内容が書かれていて保険証の代わりになる証明書類です。

健康保険証が出来上がったら提出して原本確認する必要がありますが、健康保険の請求内容がわかるため3割負担での受診が可能になります。

健康保険の資格証明書、正式名称は「健康保険被保険者資格証明書」です。

病院に行く予定がある時期に、改姓の手続きをするなら、健康保険の資格証明書を事前にもらっておくと、慌てる必要がなくなります。急病になったり救急外来を受診するときも使える書類なので、準備しておくと安心です。

1週間以内に新しい保険証ができるようなら、会計保留にして、保険証が出来次第お支払いでもいいでしょう。

保険証が手元に届くまで時間がかかるようなら、健康保険の資格証明書で受診することをおすすめします。

　

「健康保険被保険者資格証明書」のことや、会計保留にするなど、保険証がまだ届いてないときどうしたらいいのか。こちらに書いてますので、合わせてご確認ください。

→保険証が手続き中で手元にないとき3割負担で病院に受診する方法！はこちら

　

保険証や健康保険などについての記事は他にもあります。参考にご覧ください。

→保険証や負担割合、種類など、健康保険の疑問を解決します。はこちら

　

「改姓の手続きはバレる？メンドクサイんだけど旧姓じゃだめ？」

ご結婚された女性の中には、「旧姓の保険証を使ってもバレないんじゃないか？」と思われている方もいますが、バレます。

結婚後、名前に変わっているのに旧姓の保険証を使うと、結婚前に加入していた健康保険から7割分の請求書が返されます。

病院受診した日に正しい保険証が確認できない場合は、病院は7割分の医療費をあなたに請求することもあります。（そういう冷酷な対応をする病院はあまりありませんが。）

大体の病院は、結婚後の改姓された新しい保険証を確認してから、改めて7割分の医療費をご加入の健康保険に請求します。

つまり、旧姓の保険証で病院を受診しても後でバレるので、初めから改姓後の新しい保険証で病院受診しましょう。ということです。

旧姓の保険証を病院で使えないことは、こちらの記事にも書いています。合わせて参照ください。

→保険証は旧姓のままだと病院で使えない。新規申請中でも受診はできる。はこちら