入職や転職など、会社に勤めて社会保険に加入していれば「健康保険証」をもらえます。
病院にかかったときに、通常10割負担を、保険適用させて3割負担に、窓口でお支払いする医療費の割合が減るし、身分証明書にもなる証明書です。
- 「保険証っていつもらえるんだろう?早く手元にほしいなぁ。」
- 「病院受診したいし、何かあったときのために持っておきたい。」
と思いますよね。
全国健康保険協会の保険証は、およそ2週間程度で届きます。ですが、健康保険は土日祝祭日がお休みなので、連休や年末年始などは遅れることがあります。
この記事では、協会けんぽの保険証発行までの期間を解説しています。
全国健康保険協会で保険証が発行されるまで、2週間の流れ。
出典元:全国健康保険協会 東京支部
あなたの加入された健康保険が、「全国健康保険協会(協会けんぽ)」なら、約2週間で、保険証が手元に届きます。
健康保険の加入、保険証の発行手続きは、「あなた→会社(事業所)→日本年金機構→全国健康保険協会→会社(事業所)→あなた」という順番で進められます。
- 日本年金機構は、○○市などの各地域にあります。年金事務所、事務センター、社会保険事務所などと呼ばれることがあります。
- 全国健康保険協会は、○○県などの各都道府県にあります。
健康保険の申請書は、まず担当者があなたから健康保険の申請書を受け取り、会社から近くにある「日本年金機構」に提出されます。ここ、日本年金機構で全国健康保険協会に健康保険加入の登録をします。
つぎに日本年金機構から全国健康保険協会へ、登録された情報が送られます。いつ健康保険に加入したのか、勤務先はどこなのかなど、会社から出された書類が登録データとなって送信されます。
全国健康保険協会は、あなたの健康保険データを確認して、保険証発行手続きをします。あとは、出来上がった健康保険証が会社に送られて、会社の健康保険担当者から、あなたに手渡されます。
全国健康保険協会(協会けんぽ)の保険証が発行されるまで、流れはこのようになっています。
この中で、一番時間がかかるのは、日本年金機構です。書類に不備がないかチェックしたり、紙をデータ化するために、約1週間ほどかかります。申請書に書き漏れなどがある場合は、一度会社に返却されるため、更に2~3日ほどの時間がかかります。
なので、保険証ができて、あなたの手元に届くまで、2週間かかります。申請書の不備があれば、書類は返されますので、余裕をもって3週間と思っていた方が確実です。
保険証の発行場所がどこでも、会社がどこでも、【翌々日(2日後)】に届く。
実は、協会けんぽの保険証は、発行される場所が他の地域です。
「あなた→会社→日本年金機構→全国健康保険協会→(保険証の発行場所)→会社→あなた」
↑上に書いた流れでいうと、全国健康保険協会と会社の間に、(保険証の発行場所)という別の場所が追加されます。
この保険証の発行場所は、建物や地域も離れたところです。
私は全国健康保険協会の北海道支部に電話をして確認したことがあります。「北海道の協会けんぽは、本州方面から保険証が送られてきます。」ということです。
「全国の協会けんぽが同じ場所で、保険証が発行されているとは限らない。保険証がどこで発行されているのか?は、各都道府県支部でなければ、わからない。」と全国健康保険協会の北海道支部の方は仰っていました。
では、本州とはどこなのか?沖縄か九州か、山口か、大阪か、東京か、青森か、日本全国で郵送されて届くまでの期間が違うのではないか?と疑問に思い調べてみました。
- 沖縄(美ら海水族館、905-0206、名護郵便局)→北海道(稚内・宗谷岬)、翌々日
- 鹿児島(指宿温泉、891-0404、鹿児島南郵便局)→北海道(稚内・宗谷岬)、翌々日
- 大阪(通天閣、556-0002、浪速郵便局)→北海道(稚内・宗谷岬)、翌々日
- 東京(東京タワー、105-0011、芝郵便局)→北海道(稚内・宗谷岬)、翌々日
- 仙台(東北大学、980-8577、仙台中央郵便局)→北海道(稚内・宗谷岬)、翌々日
- 青森(弘前城、036-8356、弘前郵便局)→北海道(稚内・宗谷岬)、翌々日
郵便局のお届け日数検索は、郵便番号で調べられるので、場所特定のために、各地域にある建物などを使いました。
保険証の届け先は北海道にある会社を想定。北海道は稚内・最北端の宗谷岬(098-6758、稚内郵便局)です。
すると、沖縄から青森まで、どこから送っても、翌々日。約2日後に届くことがわかりました。
逆に、会社を沖縄や鹿児島、福岡など南方と考えても、同じ結果になります。保険証の発行場所が関西でも関東でも関係ありません。
つまり、会社がどこであっても、保険証の発行場所がどこであっても、順調に進んで翌々日(2日後)に届くということです。
保険証到着まで最短9日、通常13日。休日、書類の記入もれ、天災等で3週間になることも。
全国健康保険協会の保険証はいつ届くのか?話をまとめますと、約2週間です。
「あなた→会社→日本年金機構→全国健康保険協会→(保険証の発行場所)→会社→あなた」。この流れで振り返ります。
あなたが会社から健康保険の書類をもらって、会社に申請書を翌日提出したとして、1日。
申請書を受け取った会社が、日本年金機構に翌日提出したとして、1日。
日本年金機構が全国健康保険協会にデータ入力して、登録が終わるまで、1週間。
全国健康保険協会が健康保険の加入を確認して、翌日保険証の発行されたとして、1日。
保険証の発行になり他地域から発送されて、会社に届くまで、2日。
会社の健康保険担当者から、あなたが保険証を受け取りまで、1日。
1日+1日+7日(1週間)+1日+2日+1日=合計13日。
書類の不備がなく、天災などの障害もなく、何事もすべてが順調に進んで、約2週間となります。
あなたが入社日に書類をもらって、その場で記入して、当日すぐに会社が日本年金機構に提出すれば、2~3日ほど短くなります。また、会社に保険証が届いた日に、担当者からあなたへ、到着日に渡されれば、更に1日短縮されます。(最短9日になる。)
日本年金機構や全国健康保険協会の詳しい内部事情は、私にもわかりかねます。会社とあなたの間で書類のやり取りをするにも、何日かかるか、そのとき次第というのもあります。
その他にも、土日祝祭日、年末年始などの休日を挟んだり、日本年金機構が混みあうと時間がかかりますので、全体を通して、3~4日は前後する可能性があります。
「保険証が発行されて手元に届くまで、早ければ2週間だけど、3週間くらいかかる。」と思っていたら、気持ちにも余裕ができるのではないでしょうか。
ちなみに、保険証の到着に2週間以上、時間がかかるときは、理由が5つ挙げられます。こちらの記事に書いてありますので、気になる患者さんはご覧になってみてください。
→全国健康保険協会の保険証が届かないとき遅い理由5つをまとめました。はこちら
「社会保険完備」、「社会保険加入」など、健康保険がついているはずなのに、なかなか保険証をもらえないと不安になりますよね。
でも大丈夫です。全国健康保険協会の加入手続きに時間がかかってるだけ。会社はきちんと申請処理を進めていますので、安心してください。
会社に健康保険の書類を提出してから、3週間以上も保険証が手元に届かなければ、一度はいつ頃になるのか聞いてみてもいいです。しかし、担当者さんも保険証が届くまで待ってる状態なので、何度きかれてもどうしようもできません。
もし「病院にかかりたい。急いで受診したい。」、「診察の予約があるんだけど10割負担になる?」など、急ぎであれば、【健康保険被保険者資格証明書】という書類があれば、医療費を3割負担にできます。
「健康保険の手続きしてくれてるのか、なかなか保険証が届かなくて心配で・・・。」ということなら、もう1~2週間、待ってみましょう。
「急病で病院に行きたい。でも入職したばかりで申請中だから、まだ保険証がない。」という方は、こちらをご覧ください。【健康保険被保険者資格証明書】をもらったり、会計保留にするなど、保険証がなくても3割負担にできます。
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