「入院時の食事代は1食いくらになるの?」、「入院してるときの食事代が値上がりするのはいつから?」、という方にお答えします。
平成28年度の診療報酬改正で、入院したときの病院食が「1食360円」になります。現在1食260円なので100円上がります。
変更は4月1日の朝食分から適用されて計算されます。
→【最新】現在の入院中の食事代は1食460円です。くわしくはこちら
病院に入院したときの食事代金が「360円」へ。100円高くなります。
病院に受診したとき、入院したときの医療費は2年に一度見直されます。今年、平成28年は診療報酬改正の年で、患者さんの中で注目されている項目は「食事代」です。
2015年度までは入院中の食事代が260円でしたが、2年ごとに100円ずつ高くなっていきます。2016年度から360円上乗せ、2018年度から460円上乗せです。牛丼やコンビニ弁当も買えるし、病院の食事で460円は高いですね。家族や友人などによるお弁当の持ち込みを希望したくもなります。
ちなみに、通常の食費は1食640円です。食事も治療のひとつのため、健康保険を使えるので患者さんの負担額は260円なのです。
私個人的な意見ですが、70歳未満の患者さんは医療費が3割負担なので190円が妥当な金額。640円→260円でも4割負担で、ただでさえ1割増。360円だと約6割負担、460円なら約7割負担です。「食事も治療の一環」という考え、「健康保険の対象」という計算とはかけ離れていると思います。
国の財政が苦しいかもしれないですが、病気や怪我で入院中の患者さんは痛みなどもあるのに、庶民の家系まで圧迫されてキツいです。
高額療養費の手続きをすると所得区分によって「1食210円」に安くできます。
高額療養費とは医療費が一定額以上になったら、超えた分を健康保険が負担する制度です。健康保険が適用される医療費が対象なので、食事代も高額療養費が使えます。
所得によって区分ア~オまで5段階にわかれていて、区分ア、区分イ、区分ウ、区分エは収入があるので「1食360円」です。
区分オの住民税非課税世帯の患者さんだけ「1食210円」になります。90日以上入院していたら、91日目からは「1食160円」です。つまり、区分オの患者さんは変更はありません。
区分エの患者さんも3段階のときは区分Cで非課税世帯でした。なので、所得が多いとは言えない状況なのに360円の食事代は一般世帯の患者さんと同じなんて酷い話ですよね。「区分エの患者さんも1食210円になればいいのにな。」と私は思います。
高額療養費は還付手続きや限度額適用認定証の申請で2通りの方法があります。どちらも区分オの患者さんは1食210円に安くなりますので、一度健康保険の窓口に聞いてみることをおすすめします。
入院時の食事代「1食360円」は4月1日朝食分から計算されます。
食事代の値上げは平成28年4月1日から始まります。3月31日の夕食までは260円、4月1日の朝食から360円になります。1食360円、3食1,080円、30日間の入院なら食事代だけで32,400円!
月初めから月末まで1か月間入院していて、翌月請求書をもらうとき、かなり高くなりますので覚悟しておきましょう。単純計算で月々約9,000円程度の値上がりです。食事が改良されているわけでもなく、10,000円も高くなるのは厳しいですね。
区分アや区分イは収入が多い世帯なので別ですが、区分ウの一般課税世帯も住民税は支払っていても裕福な暮らしとはいえない患者さんが多いです。難しいとは思いますけど、厚生労働省が国民の生活を考えて、「区分ウ」、「区分エ」の患者さんが食事代の高額療養費適用へ検討されることを願います。
2023年現在、入院中の食事代は、1食460円です。(住民税非課税世帯など低所得者は、高額療養費で210円になります。)くわしくはこちらの記事をご覧ください。
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