協会けんぽの保険証ができるまで、最低でも2週間かかります。休日を挟んだり、天候災害などがあると、3週間かかることもあります。
ということを前回の記事で書きました。
→【前回記事】全国健康保険協会の保険証は手元に届くまで2週間。連休挟むと3週間。はこちら
連休や天災の他にも、保険証が患者さん本人に届くまで、時間がかかることがあります。
- 土日祝祭日休みで、保険証の発行処理が止まる。
- 天気や災害などで、保険証の配送に遅れがでている。
- 年末年始や年度末は混みあう時期。
- 4月や10月など、新入社員が多い時期。
- 本社が勤務している会社とは別の他地方にある場合。
今回は全国健康保険協会の保険証発行が遅れるとき、3週間や1か月以上かかるときに考えられる理由を書いていきます。
健康保険は土日祝祭日は休み。基本的にカレンダー通り。
保険証の到着が遅いときに考えられる1番の理由は、健康保険の休日です。
全国健康保険協会は、基本的に土日祝祭日はすべて休みます。協会けんぽの前に、保険情報をデータ登録する日本年金機構も、同じくカレンダー通りです。
- 日本年金機構で、保険証のデータ入力がされない。
- 全国健康保険協会で、保険証の発行処理がされない。
このように健康保険が休みになると、保険証の手続きも止まります。
- 4月末から5月上旬のゴールデンウィーク
- 9月のシルバーウィーク
- 12月下旬から1月上旬の年末年始
- そのほか、3連休など祝祭日で連休になったとき
なので、入社したあと2週間に土日祝祭日や連休があったときは、保険証が遅れます。
天候、災害などで、保険証の配送に遅延することがあります。
台風や嵐など、大雨洪水で土砂崩れになることがあります。すると道路が使えません。
すると、保険証を運ぶ配送業者も道を通れなくて、遅れることがあります。
これは保険証に限ったことではありませんよね。今日発売の雑誌を買おうと本屋さんに行ったけどなかった。先週の土砂崩れで本の入荷が遅れてる。というのと同じことです。
航空便での配送にしても、悪天候で飛行機が運休になれば、目的地には行けません。
天候や気象的なことは自然災害なので、保険証が遅れていてもどうしようもできません。
年末年始、年度末は健康保険が混みあいます。
年末年始は、一番はじめにも書いた通り健康保険が休みに入ります。また休みの間にたまった高額療養費などの処理もあります。
年度末は特別な休日はなく、通常通りです。しかし健康保険側は、混む時期だから遅れます。
以前2月の保険証が遅れた理由を、全国健康保険協会に電話で聞いたことがあります。すると「お正月明けで、年度末だから」という回答をいただきました。2月でまだお正月明け、2月でもう年度末なんですね。
4月は新入社員が多いので保険証のデータ入力にも時間がかかります。
4月といえば新年度が始まり、新卒で入社する方が多いです。また3月末で退職して4月から新しい仕事に転職する方もいます。
なので、4月は新入社員が多い分、保険証のデータ登録にも時間がかかります。5名分なら1日で終わるかもしれませんが、1社で100名、200名にもなれば時間が足りません。
地域の会社から一斉に保険証の申請がくれば、1社100名だとしても、10社で1,000名。1社5名ずつでも1,000社あれば、5,000名。人数が多い分、時間がかかります。
また全国健康保険協会は中小企業が加入する健康保険なので、4月でも1社2~3名と、ひとつの会社は新入社員の人数が少ないこともあります。
ですが、保険証には勤務先も掲載されるので、2~3名ずつ、会社名をひとつずつ入力するのも時間がかかる理由として考えられます。
名前、生年月日、勤務先など、間違えなく保険証の情報を入力するために、仕方がないことです。
本社が他地方の場合。本社がある地域の全国健康保険協会で処理します。
患者さんの会社は、支部や支店で、本社は別地方にある場合も、保険証が遅れます。
「あなた→会社→日本年金機構→全国健康保険協会→(保険証の発行場所)→会社→あなた」
↑通常だと全国健康保険協会は、会社がある地域の日本年金機構に保険証の申請書類を提出します。日本年金機構から全国健康保険協会にデータが送られて、保険証発行されます。
「あなた→会社→本社→日本年金機構→全国健康保険協会→(保険証の発行場所)→本社→会社→あなた」
ですが健康保険の手続きは、本社がある全国健康保険協会で行われるので、保険証の申請書類も一旦本社へ送られます。また保険証本体も、一度本社を経由してから、患者さんの会社へ届き、患者さん本人に渡されます。
会社と健康保険の間に「本社」が入り、遠方に送られることで、更に数日かかります。
たとえば、患者さんは札幌の会社に就職しました。ですが、本社が福岡だった場合、まず福岡の本社に送られます。福岡の本社から近くの日本年金機構に保険証の申請書類が提出されて、福岡県の全国健康保険協会で保険証の処理されます。
今度は、保険証が発行される別の場所から本社に保険証が届き、札幌の会社に送られます。
福岡の場合、この保険証が発行される別の場所が、大阪だとします。
「あなた→会社→本社→日本年金機構→全国健康保険協会→(保険証の発行場所)→本社→会社→あなた」
↓会社や健康保険を地域名で置き換えると、こうなります。
「札幌→福岡→大阪→福岡→札幌」
このように、地域のだけでも、保険証が日本大移動することになります。更に、会社から本社経由での手続きなどもあり、土日祝祭日などの休日を挟みます。なので、3週間や1か月以上かかることもあります。
保険証発行が遅れる理由は土日祝祭日、天候災害、新入社員の多い時期、本社の場所などがあります。
- 土日祝祭日が続く連休
- 悪天候や自然な災害など配送遅延
- 年末年始や年度末
- 4月の新入社員が多い時期
- 本社が別の場所にあるとき
以上が保険証の発行が遅れる5つの理由でした。
- 連休を挟んでいて、大きな土砂崩れがあった。
- 本社が遠方で、入社後の3連休中に、強風で高速道路通行止め。
など、2個、3個と重なると、3週間や1か月以上も保険証が遅れることがあります。
保険証がなかなか届かないと不安になりますよね。ちゃんと手続きされてるのか?忘れられていないか?心配になるのも無理ありません。しかし、健康保険が休みだったり、混みあってる。配送遅れや本社が別の地域にあるなど、仕方がないことです。
保険証がいつ届くのか、どうしても気になる場合は、会社の健康保険担当者さんに聞くと大体いつ頃になるのか教えてもらえます。
ですが何度聞いても早く保険証が届くわけではありません。健康保険担当者さんも困りますので、一度聞いて時間がかかりそうなら、【健康保険被保険者資格証明書】という書類をお願いしましょう。
【健康保険被保険者資格証明書】は、健康保険に加入している証明するもので、病院を3割負担で受診できる書類です。保険証よりも早く届きますので、急ぎで病院に行きたいときに使えます。こちらの記事に書いていますので、参照ください。
→保険証が手続き中で手元にないとき3割負担で病院に受診する方法!はこちら
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