「交通事故にあって、病院を受診したときの料金は誰が支払うの?」、「どうやって決めたらいいのかわからない。」という方も少なくありません。
交通事故の場合は、誰が治療費を支払うのか?保険を使うときはどうするのか?加害者と被害者の話し合いで決まります。
お互いに納得できる方法で終わるように、じっくりと相談しましょう。
交通事故の怪我を治療した医療費。加害者と被害者の話し合い。
便利な車を運転していて怖いのが事故。正面衝突、追突事故に関わらず、「人身事故」は絶対におこしたくない。細心の注意を払っていても、おきてしまうことがあります。
まずは命を最優先にして、傷跡や後遺症を残らないように治療する。切り傷程度でも加害者は落ち込みます。病院に行って検査をして、治療して無事に異常なしが確認できると少し安心。
ですが、最後に出てくる問題が、「検査代、治療代は誰が支払うの?」
手術になれば10万や100万単位になることもよくあります。歩けるように、手が動くように、日常生活に差支えないようにリハビリを繰り返したら膨大な金額になります。
- 怪我をさせた「加害者」が支払う。
- 治療を受けている「被害者」が支払う。
- 加入している「保険会社」が支払う。
全部で3通りあります。加害者と被害者の話し合いで「誰が支払うのか?」が決まります。以下で一番多いケースからご説明します。
加害者か被害者の「保険会社」が病院に支払う。
車を所有しているとほとんどの方が損害保険会社に加入しています。プランによっては、車の修理や人間の病院代も含まれていることもありますね。
いざというとき、万が一事故をおこしてしまったときのために、99%の方が保険金を支払いかけているので「保険会社」が医療費を支払うことが一番多いです。
保険を使えば保険金が高くなりますが、10,000円や20,000円です。治療代は10万、20万、100万円になることもあるため、比べたら保険代が上がる方が安上がりです。
自動車 対 自動車の場合は、加害者と被害者でどちらの保険を使うかがポイントになります。
「私が悪いので、あなたの治療費は私に支払わせてください。」と交通事故をおこした加害者が被害者の治療代はを支払うことがよくあります。
実際に支払うのではなく、加害者が加入している保険会社から病院に支払われる、ということです。「保険料が高くなったとしても、しっかり治してもらった方がいい。」というのが加害者の心情になります。
ごく稀に被害者の保険会社を使うことがあります。1年に1回、あるかないかであんまりありませんが、被害者が「よく見てなかった私も悪いので自分の保険会社を使います。」という流れです。
保険会社さんを使って病院に医療費を支払う場合は、「被害者や加害者から病院に連絡」、「保険会社の担当者から病院に連絡」、どちらでも良いです。不安なら双方から最終的な決定事項を病院に伝えることをおすすめします。話の食い違いもなく、請求方法が一致するので病院も安心できます。
被害者、加害者さんにお願いです。病院に保険会社を使う連絡するとき、病院が教えてほしいことがあります。
「どちらの保険会社なのか」、「保険会社の担当者」をできれば知らせてほしいです。保険会社に確認すればわかることですが、状況を知っておくと治療が長期になった場合などに役立ちます。
加害者か被害者が10割負担で直接病院に支払う。
損害保険会社に加入していなかったり、特別な理由で保険を使いたくないこともあります。
保険会社を使わないなら、「加害者」か「被害者」が病院に支払います。
よくある質問としては、「被害者の健康保険を使って、3割負担にしたい。」です。病気や怪我など、通常の診察と同じようにしたいんですね。
ですが、「交通事故の医療費は健康保険を使えません。」自賠責保険や損害保険など、交通事故専用の保険に請求します。
風邪を引いたときに健康保険を使わないなら全額負担になるのと同じで、交通事故のときに保険会社を使わないなら10割負担になります。
病院→被害者→加害者と請求書が移動する、病院→加害者に直接請求する、被害者が加害者からお金をもらって病院に支払う。病院から請求されて被害者が立て替え払いをする。
お金の流れは様々ですが、ほとんどは「加害者」が支払います。
誰が支払うのか決まっていないときは「会計保留」もできる。
誰が病院に支払うか?、加害者と被害者の話し合いで決まります。
「すぐには決定しない」、「保険会社が休みで連絡とれない」、なかなか決まらないときは「会計保留」にできます。
十分に話をしてお互いに納得できる内容になったら、最終的な決定事項を病院に連絡してください。
スポンサーリンク