- 「結婚して改姓したあとに元々の名字の保険証を利用できる?」
- 「旧姓の健康保険証は病院で使える?」
という女性の疑問にお答えします。
結婚して改姓されたら、保険証の名字も変わります。新しい健康保険証で病院に提出して、受診すると3割負担になります。
病院で旧姓の保険証は利用できません。受付事務員に伝える内容や手続き方法など、受診時の注意事項をまとめました。
結婚して名字が変わったら、旧姓の保険証は病院受診で使えなくなります。
婚姻届の提出をして改姓したら、名字が変わりますよね。そして旦那さんなど配偶者の健康保険に扶養として加入した場合、元々の保険証(旧姓の保険証)は病院で利用できません。
保険証は病院から健康保険宛てに、患者さんの医療費を請求する情報です。受診した患者さんは病院窓口で3割負担になり、残り7割分を加入している健康保険から支払ってもらいます。
例えば、佐藤ゆか(仮名)さんは、結婚前は全国健康保険協会に加入していました。ですが、結婚して、鈴木ゆか(仮名)さんになり、5月1日から共済組合に加入しています。
この場合、名前、生年月日、健康保険の記号、番号など、保険証に記載される情報も変わります。
【結婚前・佐藤さん】全国健康保険協会のときは、佐藤ゆか。平成10年10月10日生。保険証の記号が12345、番号が67890。
【結婚後・鈴木さん】共済組合になり、鈴木ゆか。平成10年10月10日生。保険証の記号が6、番号が789。
健康保険証には、↑上のような健康保険に7割の医療費を請求するための情報が書かれています。
名字が変わっているのに旧姓で請求すると、不一致のため7割分の承認がされないのです。なので、結婚して改姓したら保険証も新しい名字にする必要があります。
「改姓で申請中」を伝えて新しい保険証が届いたら提出すれば手続き完了。
「結婚して名前が変わったから、変更の申請中です。」ということを病院に言えば手続きできます。
結婚したてでまだ新しい名字の保険証が手元にないことがあります。すぐに受診したい場合は、念のため旧姓の保険証を持って、病院に行きます。
旧姓の保険証は無効ではありますが、改姓後の健康保険に加入した日が診療日よりも遅くなると、受診日に保険証を確認できていないことになります。無保険状態の期間かもしれない、となれば病院は請求するときに困ります。
病院にかかった日に確認できていれば、新しい保険証が診察日以降から有効だったとしても、患者さんは変わらず3割負担になるので安心です。
結婚して新しい保険証の申請中に病院へ行くとき受付に言うことはこちら4点。
- 「結婚したので改姓で手続き中」ということ。
- 会社や社会保険に届け出をした時期(昨日、先週、先月など)
- もしわかっているなら、新しい保険証が届く大体の時期(1週間後くらいなど)
- 改姓された新しい保険証を持ってくる期限はいつまでなのか?
新しい保険証ができる時期は、会社の担当者などから「1週間くらいかかります。」「2週間以内には自宅に届きます。」など申請時に教えてくれることがあります。わからなかったら事務に言う必要はありません。
健康保険へ医療費の請求は、翌月10日までだから「請求が間に合うのか?」を病院は心配しています。(5月1日~31日までの治療費は6月10日までに請求)
早い病院は月をまたいで5日頃に終わらせてしまうこともありますので、「新しい保険証は何日までに病院に持ってくればいいのか?」聞いて間に合うようにしましょう。
旧姓で受診当日は10割負担で請求されても、保険証が届けば3割負担にしてもらえます。
旧姓の保険証を出しても、「新しい名字に変更手続き中」のことを受付にいえば大丈夫です。「改姓になった保険証ができたら、病院に持ってきて見せてくださいね。」で終わります。
ただ、病院によっては、「新しい保険証が確認できないので、受診当日は10割負担で支払ってほしい」という場合もあります。
もし10割負担になったとしても、一時的に全額支払って、新しい保険証ができたら7割分を返金してもらえるので、ご安心ください。
また、改姓後の新しい保険証を申請中とわかれば、「約3割分の金額を部分的な支払い」にしてくれることもあります。保険証は申請中、これから届くという前提で、一部入金する。ということですね。
「請求書としては10割負担の10,000円。ですが、保険証ができれば3,000円になるので、受診当日は3,000円でいいですよ。その代わり、保険証ができたら、すぐに病院にだしてくださいね。」というものです。
約3割分を一部入金する場合、端数がでたら多めに支払うように病院事務から言われるでしょう。
計算では3割負担が3210円だったら、受診当日は4,000円を一部入金します。そして保険証ができたら3割の請求書を出し直して、差額790円をお返し(返金)されます。
逆に、受診当日に3,000円しか一部入金されていないと、210円不足分がでてしまいます。
病院としては追加210円を支払ってもらえなかったら困るし、患者さんとしては追加で支払うよりもお金が返ってくる方が嬉しいだろう。という考えから、基本的に多めに一部入金してもらう傾向があります。
結婚したばかり、入籍したばかりの時期に、病院を受診するときは、念のため、旧姓の保険証も持参しましょう。旧姓の保険証と新しい保険証の両方が確認できれば、患者さんは3割負担になるので心配ありません。
保険証の手続き中でも病院を受診できるので、安心して病院に行ってください。受付で改姓していることを伝えればわかってくれます。
保険証や健康保険などについての記事は他にもあります。参考にご覧ください。
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