今年1月に消費税増税で医療費が値上げになる情報をお届けしました。
当時はまだ正式な料金(診療報酬の点数)が決まっていなかったのですが、
2019年8月19日、今年10月から適用される新しい医療費が厚生労働省より発表になりました。
- 初診料、288点
- 再診料、73点
となります。その他、10月以降の入院料も同時に発表になっています。
この記事では、まずは患者として一番気になる「初診料」と「再診料」についてを解説していきます。点数から円換算するといくらになるのか?どのくらい値上がりしたのか?ということまで、わかりやすく書きました。
消費税増税で値上がりする新しい医療費は「初診料288点」、「再診料73点」。
前回の記事で、「消費税増税で医療費も値上がりする。診療報酬の見直しがされること。」を、今年1月にお伝えしていました。どのくらい変わるのか?ざっくりとした情報だけで、まだはっきりとした金額がわかっていませんでした。
→【前回記事】初診料・再診料5.5%、入院料4.8%値上がり。2019年10月から適用。はこちら
消費税が8%→10%へ増税される影響で、医療費も2019年10月から値上がりすることになりました。
- 初診料、288点(10割負担で、2,880円)
- 再診料、73点(10割負担で、730円)
です。初診料は282点→288点で6点、再診料は72点→73点で1点、上がります。
今回は、消費税が8%になる前の2012年まで遡って、5%から10%の見直しです。初診料+6点、再診料+1点なので、大体、予想通りの値上がりです。
初診料と再診料を窓口負担にして円換算まとめ。
ではこの新しい初診料や再診料は、「実際に窓口負担の金額にするといくらになるのか?」、点数から円換算で計算してみました。
2019年9月まで | 2019年10月から | |
3割負担 | 850円(846円) | 860円(864円) |
2割負担 | 560円(564円) | 580円(576円) |
1割負担 | 280円(282円) | 290円(288円) |
初診料をまとめた表はこちら。2019年9月までを、282点。2019年10月からを、288点。を元に計算しています。(9円以下は、四捨五入)
初診料は今年10月から、6点の値上げとなります。なので、単位を点数から円にすると、10割負担で、60円の増額ということになります。ですが、健康保険を使った負担割合にすると、10円〜20円とあまり変わらないですね。
検査やレントゲン、点滴など、その他の治療内容によって、多少増えることもあります。それでも+10円ほどです。初診料が増えたところで、20円~30円ほどの値上げであれば、あまり気づかないかもです。
2019年9月まで | 2019年10月から | |
3割負担 | 220円(216円) | 220円(219円) |
2割負担 | 140円(144円) | 150円(146円) |
1割負担 | 70円(72円) | 70円(73円) |
再診料をまとめた表はこちら。2019年9月までを、72点。2019年10月からを、73点。を元に計算しています。(9円以下は、四捨五入)
再診料は今年10月から、1点の値上げです。ということは、10割負担で、10円の増えます。ただ、健康保険を使って患者さんの自己負担額にすると、0円~10円なので、ほぼ同じです。
検査やレントゲン写真、注射など、その他の医療行為によって、少し増えることもあります。それでも+10円ほどです。再診料が増えたところで、10円~20円ほどの値上げであれば、気にならないかもですね。
私は初診料も再診料も点数が見直されて、値上がりしていることを知っているにも関わらず、気づかないんじゃないかと思います。
初診料と再診料の変更は消費税増税に合わせて2019年10月1日の診察から対象です。
「初診料288点」、「再診料73点」の新しい医療費は、2019年10月1日から適用になります。
今回の診療報酬改定は、消費税増税の影響です。なので、値上がりのタイミングも、消費税増税に合わせて変更されます。診療報酬は、通常は2年ごとに4月1日から適用されます。しかし、今回は変更になる時期が違いますので、ご注意ください。
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