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薬代の25%が自費になる「OTC類似薬の特別料金」2027年3月から開始予定。

ドラッグストアなど市販薬と同じ成分のお薬「OTC類似薬」に、自費で特別料金が追加される。と2026年3月13日に決まりました。

OTC類似薬の特別料金は、薬代の25%です。(しかも特別料金は保険適用外なので、高額療養費も対象外!)さらに薬代と技術料から3割負担(30%)がかかります。

ロキソニンやアレグラ、イソジンなど、77成分、約1,100品目です。ドラッグストアなどでも市販薬を買うし、病院受診したときにもよく処方してもらう身近な薬ばかりで、他人事ではありません。

しかし、子供(小児)、がんや難病などの慢性疾患、低所得者や生活保護、入院患者など、OTC類似薬が処方されても特別料金が免除になる患者さんもいます。

「OTC類似薬の特別料金は、2027年3月実施予定。」として、準備が進められています。いますぐではありませんが、来年の春になって「聞いてない!」と驚かないように、詳細を確認しておきましょう。

この記事では、OTC類似薬の特別料金について、詳しく解説していきます。

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そもそも「OTC類似薬」とは?市販薬と同じ成分で、病院で処方される薬のこと。

病院医療費OTC類似薬の特別料金健康保険適用外自費2

OTC類似薬とは、ドラッグストアなどで買える市販薬と、ほぼ同じ成分(似たような成分)で、病院から処方されるお薬のことです。

元々の成分としては同じ有効成分が使われているので、お薬としての効果・効能としては変わりありません。

たとえば、アレグラという抗アレルギー薬なら、有効成分は「フェキソフェナジン塩酸塩」。アレグラFXも、アレグラ錠60㎎も、同じです。

  • ドラッグストアなどの市販薬は「アレグラFX」
  • 病院で処方されるお薬は、「アレグラ錠60㎎」

お薬代の25%が自費になる「OTC類似薬」は、このようなお薬のことです。他にも解熱鎮痛剤の「ロキソニン」や、総合感冒薬の「PL顆粒」、うがい薬の「イソジン」などが対象となっています。

ドラッグストアなどでは、病院受診をしなくてもよいため、診察などの待ち時間がなく、手軽にお薬を購入できます。しかし、お薬代は健康保険を使えないので、少々高めの傾向があります。

一方、病院で処方されるお薬は、先生の診察などがあるものの、お薬にも健康保険が適用されて、1割~3割負担で済みます。

政府、厚生労働省は、「市販薬で対処できるような軽い症状のときは、なるべく病院受診しないで市販薬で様子みてくださいね。」とメッセージを送っています。

ですが、患者さんは「ドラッグストア、市販の薬は弱いし、料金も高い。病院でもらう方が効き目が強いから治りも早い。料金も安いから病院に行く。」と、ドラッグストアなどで市販薬を買わずに、すぐ病院に行く患者さんもいます。

なので、「ドラッグストアなどで買えるお薬で十分なのに、病院受診した患者さんにはお薬代の一部を自費にします!」ということです。

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OTC類似薬の特別料金は、お薬の本体(薬価、薬剤料)の25%です。

病院医療費OTC類似薬の特別料金健康保険適用外自費1

OTC類似薬の特別料金は、薬価(薬剤料)の1/4(25%)です。

薬価、薬剤料は、お薬の原価(仕入れ値)のことです。

調剤薬局は、製薬会社からお薬を1錠○○円で買って、調剤基本料などを追加して、患者さんからお薬代をもらっています。OTC類似薬の特別料金は、このうち、「1錠○○円」の25%を自費にする。という話です。

※調剤基本料などはOTC類似薬の特別料金の対象外です。3割負担など、患者さんごとの負担割合になりますので、ご安心ください。このあともう少し詳しく解説します。

さて、OTC類似薬の特別料金(薬剤料の25%)について、具体的な例でみてみますね。

3割負担の患者さんで、1錠1,000円のお薬だった場合、

いままでは、1,000円のうち、患者さんは3割負担(30%)なので、300円。残り7割分(70%)の700円が健康保険が負担してくれていました。

ところが、これからは、1,000円のうち、まず特別料金として25%が自費になります。ここで10割負担の250円。残り75%(750円)から、患者さんの3割負担と保険負担の7割負担をわけます。

なので、750円を100%として、このうち、患者さんの3割負担(30%)は225円。保険負担の7割負担は、525円です。

1錠1,000円のお薬の患者さん負担は、OTC類似薬の特別料金の250円と3割負担の225円で、合計475円になります。

いままでは1錠300円→これから1錠475円というイメージです。

値上がり金額としてみたら175円ですが、お薬代の患者さん負担額をみればほぼ半分!3割負担とは、一体・・・。これはなかなかお薬が高く感じますね。

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調剤基本料などお薬の専門家の技術料は、特別料金の対象外。3割負担のままです。

病院医療費OTC類似薬の特別料金健康保険適用外自費3

先ほども少し触れたように、OTC類似薬の特別料金は、薬価、薬剤料など、お薬代だけです。

調剤薬局では、調剤基本料や薬剤調製料、服薬管理指導料、調剤管理料など、お薬代以外の料金もかかります。

こちらは、お薬を用意したり、飲み方や使い方、注意事項の説明、飲み合わせの確認といった、お薬の専門家(薬剤師)の技術料です。

お薬の専門家、薬剤師の技術料については、OTC類似薬の特別料金はかかりません。3割負担など、患者さんごとの負担割合になります。

上の画像のようなイメージです。

いままでは、お薬本体の料金とお薬の専門家の技術料を全部合わせて3割負担(30%)になっていましたが、

これからは、お薬本体の料金は特別料金25%と、残りの部分から3割負担(30%)。お薬の専門家の技術料は3割負担(30%)になります。

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特別料金がかかるOTC類似薬は、ロキソニン、アレグラ、イソジンなど、77成分あります。

特別料金25%がかかるOTC類似薬は、77成分、約1,100品目あります。

主に、以下のような症状のお薬が対象です。

  • 鼻炎(内服・点鼻)
  • 胃痛・胸やけ
  • 便秘
  • 解熱・痛み止め
  • 風邪症状全般・腰痛・肩こり(外用)
  • みずむし
  • 殺菌・消毒
  • 口内炎
  • おでき・ふきでもの
  • 皮膚のかゆみ・乾燥肌 等

よく聞くお薬としては、「ムコダイン」「ロキソニン」、「アレグラ」、「イソジン」などがあります。

対象となる薬の名前については、保団連のホームページに掲載されているリストがわかりやすいです。成分や病院での処方名、市販薬の名前、用途などがまとめられています。

代表的販売名の(医療用)が病院でもらうお薬の名前、(OTC)がドラッグストアなどで買える市販薬の名前です。

→【保団連】薬剤費の25%の上乗せされる薬剤(77成分1100品目)はこちら

※保団連は、全国保険医団体連合会のことです。

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子供、がんや難病、低所得者、入院患者などは、OTC類似薬の特別料金が免除になります。

通常は特別料金がかかるOTC類似薬だけど、特別料金が免除になる患者さんもいます。

厚生労働省が公表している資料によると、こう書いてあります。

配慮が必要な者(特別の料金を求めない方)
こども、がん患者や難病患者など配慮が必要な慢性疾患を抱えている方、低所得者、入院患者、医師が対象医薬品の
長期使用等が医療上必要と考える方等に対する配慮を検討。

引用元:OTC類似薬を含む薬剤自己負担の見直しの在り方について

なお、実施にあたっては、こども、がん患者や難病患者など配慮が必要な慢性疾患を抱えている方、低所得者、入院患者、医師が対象医薬品の長期使用等が医療上必要と考える方等に対する配慮を検討する。

引用元:OTC類似薬を含む薬剤自己負担の見直しの在り方について

どちらも内容としては同じようなものです。

こども(小児)、がんや難病など慢性疾患の患者、低所得者(生活保護)、入院患者などは、配慮が必要とのこと。これはつまり、特別料金が免除されるということですね。

入院患者は、入院中なので、市販薬を買いに行けないし、治療中の病気や怪我との兼ね合いもあるので、勝手に飲まれると病院が困りますから。配慮や免除というか、対象外ですよね。

私が気になるのは、「医師が対象医薬品の長期使用等が医療上必要と考える方」です。

「花粉症です。熱が出ました。便秘です。乾燥肌です。」と患者さんが何かしら症状を訴えて受診にきたら、大抵の先生なら医療上必要として処方するんじゃないかなと思うのです。

少なくとも、「たいしたことありませんね。」とは言いにくいですよね。

(私は爪が剥がれて皮膚科受診したら「それだけ!?」と言われましたが。なので「たいしたことない」と言う先生もいることはいます。)

そう考えると、個人的には、ほとんどの患者さんが「医師が対象医薬品の長期使用等が医療上必要と考える方」になって、OTC類似薬の特別料金が免除になるんじゃないか?というのが私の考えです。

最終的には、医師(先生)がどう判断するか?なので、気持ちの上では、OTC類似薬が処方されたら特別料金25%がかかると思っておいてください。

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OTC類似薬の特別料金25%は、2027年3月から実施される予定です。

「OTC類似薬の特別料金25%は、2027年3月開始予定」、と2026年3月13日に決定されています。

3割負担の患者さんの場合、お薬代のうち、特別料金(25%)と3割負担(30%)で、患者さん負担は47.5%にもなります。プラス、薬剤師の技術料も3割負担(30%)が追加されます。

現時点では、特別料金がかかるOTC類似薬の対象は、77成分、約1,100品目の予定です。しかし、厚生労働省は「令和9年度以降、対象のお薬を増やし、割合を引き上げる。」としています。

2026年度は、病院代(医療費)も見直しされて、全体的に値上がりを実感するでしょう。中には、物価高騰の料金や賃上げ料金など、1年後、2倍になる料金もあるので、2027年春はもっと値上げに悩まされることが予想されます。

OTC類似薬の特別料金は、2027年3月から実施される予定です。今すぐ始まることではありませんので、1年後に向けて心の準備をしておくことをおすすめします。

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また、OTC類似薬の特別料金は、自費です。健康保険適用外の医療費は、高額療養費も対象外です。なので、OTC類似薬の特別料金の分は、高額療養費の限度額を超えて、患者さんが負担することにもなります。

政府、厚生労働省は、医療費抑制や現役世代(若者)の社会保険料軽減という理由もあるようです。ではOTC類似薬の特別料金を始めることで、社会保険料がいくら安くなるのか?というと、年間400円とのこと。

  • 「社会保険料が減っても薬代の方が高くなって、結果患者負担が大きくなっては意味がない!」
  • 「年間400円支払うから、特別料金を廃止して、お薬代も3割負担にしてほしい。」

といった患者さんの声も聞こえ、気持ちもわかります。

今後の医療費は1か月あたり、高額療養費の限度額+OTC類似薬の特別料金10,000円くらいで考えておいた方がいいかもしれませんね。OTC類似薬の特別料金に10,000円もかからないと思いますが、多めに見積もって、です。

高額療養費も今年8月に見直しが予定されていて、どの区分でも限度額が上がる見込みです。限度額がいくらになるのか、確認しておくことをおすすめします。

→高額療養費の変更。患者自己負担限度額が2回に分けて増加です。2026年8月から。

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