セルフメディケーション税制には、対象商品があります。
医薬品が対象になるかどうかは、特定の成分が入っているかがポイントになります。頭痛などのバファリンや、風邪薬のルルなど、同じ系列でも制度を使えないお薬もあるのです。
今回の記事では、セルフメディケーション税制の対象になる商品について、ご説明します。
セルフメディケーション税制の対象は成分が含まれているかどうか。
今月から始まった、セルフメディケーション税制。市販の医薬品が戻る、といっても、全部ではありません。
セルフメディケーション税制には対象の成分があります。ニコチンやロキソプロフェンなど、83種類です。
厚生労働省の公式サイトでは、「セルフメディケーション税制対象医薬品 品目一覧(全体版)」が公開されています。左から、販売名、製造販売業者名、成分名です。
販売名が一般的にCMなどで、よく耳にする商品名になります。製造販売業者名は、お薬の会社名。成分名が販売名の商品に含まれている、対象の成分です。
なので、販売名が一番馴染みのある確認方法です。
→セルフメディケーション税制の対象医薬品を厚生労働省で確認するにはこちら
同じバファリンでも成分が入ってなければ対象外になります。
商品によって、含まれている成分も異なります。同じ系列の医薬品でも、セルフメディケーション税制の対象外になることがあります。
一部をご紹介しますと、例えば、頭痛や痛み止めの「バファリン」。
バファリンEX、バファリンプレミアム、バファリンルナi、バファリンかぜEX錠が、対象の4種類です。
その他、バファリンA、バファリンルナJ、小児用バファリン、バファリンジュニアかぜ用、キッズバファリン、の5種類は対象外になります。
バファリンと一言でいっても、全てがセルフメディケーション税制の対象になるわけではないのです。紛らわしいのですが、成分が含まれている商品を購入したら、お金が戻ってきます。
対象の医薬品には、セルフメディケーション税制のロゴマークがついています。しかし、義務ではないので、あまりあてになりません。
セルフメディケーション税制の制度を、重要視するのであれば、対象成分が含まれているか、確認した方がいいです。似てる名前やカタカナやアルファベットひとつなど、間違いやすいですからね。
ドラッグストアでは薬剤師に尋ねる。ネット通販で購入する場合は、買う前にお問い合わせしてください。
セルフメディケーション税制の商品は金額が高くなります。
バファリンEX10錠 | 598円 |
バファリンA10錠 | 400円 |
先程のバファリンで定価の値段を比較してみました。バファリンEX(対象商品)とバファリンA(対象外商品)で、どちらも同じ10錠です。
バファリンEXは、特定成分である「ロキソプロフェン」が含まれているので、バファリンAより198円高いです。バファリンAは、ロキソプロフェンが入ってない分、多少安いということでになります。
セルフメディケーション税制の制度を利用したければ、市販薬の中でも高い種類を、買わなければならないことになります。
まとめ:セルフメディケーション税制の対象商品か、よく確認しましょう。
セルフメディケーション税制の対象は、指定された成分が商品に含まれているかが肝です。
セルフメディケーション税制の対象商品という視点で買うか、効能や金額で買うか、判断はご自身になります。
購入するお薬がや、制度の対象などでわからないときは、ドラッグストア店員や通販サイトに確認しましょう。
私個人的な考えとしては、病院に行った方が確実で安心だと思います。
健康保険も使えるので、医療費は3割負担になる。万が一、10万円を超えたら、確定申告の控除できる。
風邪だと思ったけど、実はインフルエンザだった。という場合、手遅れになることもないでしょう。肺炎になれば、入院することもありますので、悪化を避けられます。
頭痛でバファリンAを10錠飲んでも治らず、今度はバファリンEXを10錠。それでもよくならないで、結局病院を受診。となれば、セルフメディケーション税制の対象と、健康保険の医療費で、バラバラになり余計な出費に繋がります。
また、「もしも頭痛が脳梗塞がくるものだったら・・・」、などと考えたら、安易に市販薬で終わらせるのは、怖いものがあります。
「軽い症状だったら、市販の医薬品で自分で治す。」という考えはわかります。しかし、判断基準が難しいです。『心配だったら、すぐに病院に行ってもいい』、と私は思います。
セルフメディケーション税制の条件や控除金額、申請については、こちらの記事に書いてあります。
→「市販薬が戻ってくる新制度「セルフメディケーション税制」今月始まる。」はこちら
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