限度額適用認定証は、通常、被保険者(会社で働いている方、世帯主の方)の住所に届きます。
ですが、
- 1人暮らしや旅行中など、入院中で自宅に限度額適用認定証が届いても病院に提出できない患者さん。
- 親の扶養に入っているが別の住所に住んでいる子供の患者さん。
など、被保険者の住所とは別の場所に限度額適用認定証を送ってほしい場合もありますよね。
そういうときは、限度額適用認定証を申請するときに、「送付希望先欄」を使います。
送付希望先欄に記入することで、入院中の病院や別の場所にお住まいのご家族に、直接、限度額適用認定証を郵送してもらうのです。
入院中でも限度額適用認定証で高額療養費を使えるようになりますし、全国健康保険協会から被保険者を経由して別のご住所へと遠回りをしなくてもよくなります。
限度額適用認定証が間に合わないと、還付手続きすることになり、高額分が払い戻しされるまで2~3か月ほど時間がかかることもあるので、おすすめです。
この記事では、全国健康保険協会に加入している患者さんで、限度額適用認定証を別の場所(別の住所)に送ってもらう方法を解説していきます。
「送付希望先欄」を使うと、限度額適用認定証を指定の住所に郵送してもらえます。
全国健康保険協会に加入されている患者さんは、限度額適用認定証を申請すると、被保険者情報に書いた住所に郵送されます。
被保険者情報とは、会社で働いている方、世帯主の方のことです。
ですが、1人暮らしの患者さんが入院中だったら、自宅(被保険者情報の住所)に限度額適用認定証が届いても受け取れない。
旅行先で緊急入院や緊急手術をすることになったとしても、自宅に限度額適用認定証が送られたら高額療養費を使えない。
子供が大学進学で遠方に住んでいるけど、健康保険は親の扶養に入っている。だから限度額適用認定証は子供に送ってほしいのに実家に届いてしまう。
など、患者さん本人が入院中だったり、遠方にお住まいの場合など、被保険者情報の住所に限度額適用認定証が届いても、なかなか受け取れなくて困りますよね。
そういったときには、限度額適用認定証の申請書で「送付希望先欄」に、住所や宛先を記入することで、別の住所(別の場所)に、限度額適用認定証を送ってもらうことができます。
限度額適用認定証の申請書で、「送付希望先欄」にご住所やお名前を書きます。
全国健康保険協会に加入されている患者さんは、限度額適用認定証の申請書をご確認ください。
課税世帯の患者さんは、「健康保険 限度額適用認定 申請書」。
非課税世帯の患者さんは、「健康保険 限度額適用・標準負担額減額認定 申請書」の1枚目。
どちらも、上から3つめに「送付希望先欄」という項目があります。
この送付希望先欄に、限度額適用認定証を送ってほしい住所や宛先を書いた場所に、限度額適用認定証を送ってもらえます。
「送付希望先欄」の記入内容としては、ご住所、電話番号、お名前(宛名)です。
入院中の患者さんは、入院している病院の住所や病院名を書きます。
お子様が遠方にお住まいであれば、子供の住所や名前を書きます。
「どこに送ればいいのか?誰に送ればいいのか?」、限度額適用認定証を郵送するご住所とお名前です。
限度額適用認定証は保険証と同じ貴重品です。お取り扱いにご注意ください。
限度額適用認定証は、健康保険の記号や番号が書かれているため、保険証と同じ貴重品です。
保険証と限度額適用認定証は、セットで保管するようにお願いします。
特に、入院中の病院に送ってもらう患者さんへ。
他の患者さんや病院職員など、病室には不特定多数の人が出入りできますので、限度額適用認定証の取り扱いには十分にご注意ください。
鍵付きの貴重品入れがある場合は、現金やクレジットカードと一緒に、保険証や限度額適用認定証も合わせて保管しておきましょう。
病院は、病院に限度額適用認定証を送ってもらうと、区分を確認できますし、患者さんの医療費が高額にならないため安心できます。
ですが一方で、入院中に限度額適用認定証を紛失したり悪用されたりしないか、という心配があります。
そのくらい大切なものなので、限度額適用認定証の保管には、十分気を付けてくださいね。
保険証や健康保険などについての記事は他にもあります。参考になれば幸いです。
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