入院医療費にも、電子的加算や物価高騰の料金、医療従事者の賃上げ料金が追加されます。最低15円~最大2,016円にもなる計算です。※入院する病棟や病院によって異なります。
これまで(2026年3月まで)と比べると、+1,521円の値上げになります。
特に今回は、病院電子化の料金(電子的加算)と、物価高騰の料金、この2つが新しくできたので、料金が丸ごと入院費に重くのしかかってきます。
賃上げ料金は、いままでも料金がありましたので、丸ごとではありません。いままでの賃上げ料金を引くと、1日最大+255円、高くなる病院もあります。それでも、ダメージ大ですよね。
土台となる入院基本料のほかに、1日最大2,016円(2日目以降は1日最大1,536円)も追加になります。少々難しく感じるかもしれませんが、なるべくわかりやすく解説しますので、ゆっくりお読みください。
この記事では、すべて3割負担で表示しています。表には10割負担と3割負担を書いています。
2026年度、医療費が値上がりします。
マイナ保険証活用などデジタル化、電子化の料金。入院初日に、240円~480円。
| 10割負担 | 3割負担 | |
| 電子的加算1 | 1,600円 | 480円 |
| 電子的加算2 | 800円 | 240円 |
外来では、マイナ保険証で保険証確認したり、病院の電子化、デジタル化の料金「電子的加算」がありました。※電子的加算は、電子的診療情報連携体制整備加算のこと。
入院にも電子的加算が2種類あります。
電子的加算1で、480円
電子的加算2で、240円
この違いは、正直、まだはっきりわかっていません。
サイバーセキュリティ対策なことは確かなのですが、電子的加算1は「十分な対策」、電子的加算2は「必要な対策」とのことです。十分な対策と必要な対策の差とは・・・?調べても不明な状態です。(2026年2月22日現在)
よくわからない状態で申し訳ないのですが、入院の電子的加算は、どちらにしても入院初日1回きりの追加料金です。なので、何日入院しても480円か240円だけです。
※電子的加算の1と2の違いについては、これからも調査を続けて、わかり次第、更新します。しばしお待ちください。
物価高騰に対応するための料金、外来で+6円、入院で+12円~+786円。
一般病棟の物価対応料は、1日200円くらいです。
| 2026年6月から 10割負担 | 3割負担 | 2027年6月から 10割負担 | 3割負担 | |
| 急性期病院A一般入院料 | 660円 | 198円 | 1,320円 | 396円 |
| 急性期病院B一般入院料 | 580円 | 174円 | 1,160円 | 348円 |
| 急性期一般入院料1 | 580円 | 174円 | 1,160円 | 348円 |
| 急性期一般入院料2 | 450円 | 135円 | 900円 | 270円 |
物価高騰の料金「物価対応料」。入院は、入院する病棟(入院料)によって異なり、12円~786円まで追加料金の幅が大きいです。
一般病棟の物価対応料はこちらです。
2026年の一般病棟には、「急性期病院一般入院料」という料金が、AとBで2つ新しくできました。それと以前からある「急性期一般入院料」も、今まで通り6つあります。※この記事では、この中でも病院数の多い、1と2で書いています。
急性期Aの病棟に入院したときは、1日198円。
急性期1の病棟に入院したときは、1日174円。
急性期Aや急性期1の基本入院料に、1日198円や174円が追加されるイメージです。
精神病棟が一番低くて1日12円、ICUが一番高くて1日786円です。
| 2026年6月から 10割負担 | 3割負担 | 2027年6月から 10割負担 | 3割負担 | |
| 特定集中治療室管理料1(7日以内の期間) | 2,620円 | 786円 | 5,240円 | 1,572円 |
| ハイケアユニット入院医療管理料1 | 1,290円 | 387円 | 2,580円 | 774円 |
| 特別入院基本料(精神病棟) | 40円 | 12円 | 80円 | 24円 |
参考までに、物価対応料が「一番安い病棟」と「一番高い病棟」を調べてみました。
一番低い病棟(入院料)で、特別入院基本料(精神病棟)のときが、12円。
全体的にみて、療養病棟や精神病棟、認知症病棟は、物価対応料が安かったです。
一番高い病棟(入院料)で、特定集中治療室管理料1(7日以内の期間)のときが、786円。
ハイケアユニット入院医療管理料1のときは、387円でした。
反対に、ICUやHCU、救命病棟は、物価対応料が高かったです。
一般病棟は200円くらい、ICUやHCUになると、786円や387円と、500円前後にもなります。救命処置には、やはり使う資材の量が違うのでしょうか。
救命病棟やICU、HCUでは、800円くらいが、物価高騰料金の目安です。
物価対応料は、1年後(2027年6月から)、料金が2倍になります。
ここまでの料金は2026年6月~2027年5月までのことです。
2027年6月からは、この料金が2倍になります。2倍って・・・。
一般病棟(急性期A)で、1日198円→396円へ。7日間の入院で、1,386円→2,772円。
ICUは、1日786円→1,572円へ。7日間の入院で、5,502円→11,004円。
1週間の入院で計算してみたら、、、あぁ、めまいがしました。物価高騰の料金だけで金額が跳ね上がって、ひとつ、ふたつと、どんどん桁が増えていきます。
診療明細書には、「入院物価対応料」と表示されます。
入院したときの病棟、入院料については、受付やクラーク、ソーシャルワーカーなど、病院スタッフにお尋ねください。看護師さんに聞いても、事務に連絡が入るので、病院職員なら誰に聞いても大丈夫です。
医療従事者の賃上げ料金は、入院1日あたり、+3円~+750円です。
| 2026年6月から 10割負担 | 3割負担 | 2027年6月から 10割負担 | 3割負担 | |
| 入院料 | 10円~2,500円 | 3円~750円 | 10円~5,000円 | 3円~1,500円 |
医療従事者の賃上げ料金「ベースアップ評価料」はこちら。
賃上げ料金については、いままで(2026年3月まで)も、「入院ベースアップ評価料」として、料金がありました。この料金が2026年度(令和8年度)の医療費見直しで、値上げされました。
これまでは区分が1~165まであり、3円~495円でした。
それが今回、2026年度(令和8年度)の医療費見直しで、1~250に区分が増えます。3円~750円で、255円高くなります。
さらに2027年度には1~500区分に倍増します。3円~1,500円になります。
いままで賃上げ料金が495円(ベースアップ評価料165)だった病院は、750円(ベースアップ評価料250)になり、1年後は1,500円(ベースアップ評価料500)になると予想されます。
入院の賃上げ料金についても値上げされ、1年後は実質2倍になるということです。
2026年6月以降は、3円~750円。
2027年6月以降は、3円~1,500円。
入院は、賃上げ料金も1日ずつの料金なので、10日間の入院で最大7,500円。1年後には、同じ10日間の入院で、最大15,000円です。目玉が飛び出る金額ですよね。
賃上げ改善率や入院患者数など、病院によって区分が何になるのか、患者さんはわかりません。入院の賃上げ料金(ベースアップ評価料)は、1日750円、1年後は1日1,500円と最大で考えて、このくらいの金額になることを覚悟しておきましょう。
【補足】賃上げ料金は、1区分単位、1区分10円で計算します。
入院の医療従事者の賃上げ料金(入院ベースアップ評価料)について、補足です。
「1~165や1~250、1~500、なのに、3円~495円や3円~750円、3円~1,500円と金額は、なんだかちょっと違う。区分という言葉もでてきて、よくわからない。」という患者さん、ご家族のために、もう少し詳しく解説します。
入院の賃上げ料金は、1区分単位で、1区分10円の計算です。ということは、↓これが500個続くことになるので、この記事では1~165、1~250、1~500と省略して書いています。
1区分、10円。→3割負担で3円。(2026年5月までも、2027年6からも、ここから)
2区分、20円。→3割負担で6円。
3区分、30円。→3割負担で9円。
~~~(一部、省略)~~~
164区分、1,640円。→3割負担で492円。
165区分、1,650円。→3割負担で495円。(2026年5月まではここまで)
~~~(一部、省略)~~~
249区分、2,490円→3割負担で747円。
250区分、2,500円。→3割負担で750円。(2026年6月からはここまで)
~~~(一部、省略)~~~
499区分、4,990円。→3割負担で1,497円。
500区分、5,000円。→3割負担で1,500円。(2027年6月からはここまで)
表にすると、このようなイメージです。こちらの方がわかりやすいでしょうか。
| 2026年5月まで 10割負担 (10円~1,650円) | 3割負担 (495円) | 2026年6月から 10割負担 (10円~2,500円) | 3割負担 (3円~750円) | 2027年6月から 10割負担 (10円~5,000円) | 3割負担 (3円~1,500円) | |
| 区分1 | 10円 | 3円 | 10円 | 3円 | 10円 | 3円 |
| 区分2 | 20円 | 6円 | 20円 | 6円 | 20円 | 6円 |
| 区分3 | 30円 | 9円 | 30円 | 9円 | 30円 | 9円 |
| ~ | ~ | ~ | ~ | ~ | ~ | ~ |
| 区分164 | 1,640円 | 492円 | 1,640円 | 492円 | 1,640円 | 492円 |
| 区分165 | 1,650円 | 495円 | 1,650円 | 495円 | 1,650円 | 495円 |
| ー | ー | ~ | ~ | ~ | ~ | |
| 区分249 | ー | ー | 2,490円 | 747円 | 2,490円 | 747円 |
| 区分250 | ー | ー | 2,500円 | 750円 | 2,500円 | 750円 |
| ー | ー | ー | ー | ~ | ~ | |
| 区分499 | ー | ー | ー | ー | 4,990円 | 1,497円 |
| 区分500 | ー | ー | ー | ー | 5,000円 | 1,500円 |
この区分は病院によって異なります。入院の賃上げ料金が知りたい患者さんは、入院する(入院している)病院に、どの区分かご確認ください。
そして、「区分×3」、または「区分×10で10割負担にしてから×0.3」をすると、入院の賃上げ料金の3割負担金額がわかります。
2026年の入院費は、追加料金だけでも+1,521円、食事代は1食+40円の値上がり。
| 10割負担 | 3割負担 | |
| 病院電子化の料金 | 800円~1,600円 | 240円~480円 |
| 物価高騰の料金 | 40円~2,620円 | 12円~786円 |
| 賃上げ料金 | 10円~2,500円 | 3円~750円 |
| 合計 | 850円~6,720円 | 255円~2,016円 |
また、入院したときの医療費は、1日最大2,016円の値上げとなる見込みです。
病院電子化の料金(電子的加算)は、基本的に入院医療費にはなかった料金です。そのため、2026年は医療費値上げに直結します。
物価高騰の料金(物価対応料)は、今年新しくできた料金なので、どの病院も、どの患者さんも、入院医療費に丸ごと反映されます。
医療従事者の賃上げ料金(ベースアップ評価料)は、これまで(2026年3月まで)もありました。そのため、1日最大495円→1日最大750円で、255円の値上げになります。
入院医療費の追加料金は合計で最大2,016円(2日目以降は1日最大1,536円)。値上げ幅としては1日最大1,521円になります。
※病院電子化の料金(電子的加算)は、入院初日にしかかからない料金のため、2日目以降は物価高騰の料金と賃上げ料金で、1日最大1,536円になります。
これら物価高騰の料金や賃上げ料金は、追加料金です。土台となる入院ベッド代などの入院基本料も1日300円~600円くらいずつ軒並み高くなっています。
入院期間や検査、治療内容にもよりますが、入院医療費については、1~2万円くらいは値上がりするでしょう。
入院料については、こちらの記事でまとめています。一般病棟、ICU、HCUの料金がいくらになるのか?どのくらい高くなるのか?わかります。
→2026年度、入院費は1日+300円~+1,800円高くなります。はこちら
入院費についてくるものといえば、入院中の食事代です。こちらも1食40円プラスされて、1食510円→1食550円になります。(自分で買い物に行ける、家族が持ってきてくれるようなときは、病院の食事を断りたくなりますね。)
→【参考】病院に入院中の食事代がプラス40円。1食550円へ。はこちら
入院基本料やこの記事で書いている追加料金以外に、検査費用やお薬代、手術など、治療内容によって、2~3日の入院でも高額になる可能性があります。
1日(日帰り)でも入院するときは、マイナ保険証で受付をして限度額を提供するか、限度額適用認定証の手続きをして、高額療養費を利用できるように準備しておきましょう。
この高額療養費は、2026年8月から限度額や仕組みが見直される予定です。新しい限度額など、詳しくはこちらにまとめています。
→高額療養費の変更。患者自己負担限度額が2回に分けて増加です。2026年8月から。はこちら
高額療養費の還付金は、基本的に誰も教えてくれません。教えてくれる人は「詐欺師」くらいに思っておくとちょうどいいです。なので、還付金をもらえるかもしれない!高額療養費のチェックポイント4ステップを作りました。
患者さんとご家族の医療費負担を少しでも軽くできたら、嬉しいです。
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肝臓の指標であるγーGTP。AST,ALTが高くしんどくなって1週間入院しました。
入院中血液検査を3回受けただけで他の検査は何もなかったのに、102,506円の自己負担でした。
余りの高額に内訳を見てみるとDPC28,596点とあります。こんなことが許されるのですか
村上裕子さん、はじめまして。
管理人の葉月です。
コメントありがとうございます。
102,506円は高額になっちゃいましたね。
「1週間の入院中にした検査が3回だけだったのに
DPCで高額になった。」ということはよくあります。
私が気になったのは高額療養費です。
限度額適用認定証を使っての102,506円ですか?
もし何も手続きされていなければ自己負担額から
計算すると約20,000円も返ってきます。
月をまたぐと限度額適用認定証はもらえないので
病院に支払った3割分の医療費を健康保険に
申請すると高額分が銀行口座に振り込まれます。
制度についてはこちらの記事にまとめてます。
→高額療養費の還付手続き(償還払い)1回3割で支払ってあとから高額分戻ってくる方法!はこちら
くわしくは健康保険によって違いますので
直接問い合わせて確認することをおすすめします。
わからなければ私がご相談にのることもできますが
個人情報になりますのでメールでご連絡ください。
→メールでお問い合わせはこちら
村上さんの医療費を少しでも安くできたら嬉しいです。