「『高額療養費の限度額適用認定証を手続きした方がいい。』と言われて、手元に届いたものの、これ(限度額適用認定証)いつ病院に出せばいいんだろう?」
という限度額適用認定証を提出するタイミングがわからない患者さんやご家族もいらっしゃいます。
限度額適用認定証は、申請しただけ、持っているだけでは、医療費が安くなるわけではないんです。病院、受付や会計窓口に提示することで、外来や入院の医療費が安くなります。
なので、「入院するとき」でも「入院中」でも「退院するとき」でも、「外来受診のとき」でも、限度額適用認定証を見せてもらえればいつでもいいです。
ただ、入院医療費が高額になりそうで手続きをしたのなら、入院前の外来受診や入院するときに限度額適用認定証を見せてもらえると助かります。
このページでは、限度額適用認定証をいつ病院に出したらいいのか?提出するタイミングをご説明します。
限度額適用認定証は「入院前」か「入院時」が提出する理想のタイミングです。
限度額適用認定証を既に持っているなら、「入院する前」や「入院する時」に提出するのが一番良いタイミングです。
入院する時に限度額適用認定証を出しておくと、退院のときも月をまたいだ入院の先月分でも、医療費が高額になったら確実に適用されます。
入院中にどんな治療をしても限度額があります。すると仮に入院医療費が高額になったとしても、限度額を超えたところで1%増えるだけです。なので、患者さんは入院費用の心配がありません。
また、入院したら事務側で「今月は患者さんの保険証を確認できてるか?」などチェックしています。限度額適用認定証の有無や区分など、同時に把握できれば病院としても安心です。
1ヶ月以上前に手術入院など予定が決まってる場合は、早めに限度額適用認定証の手続きをする方もいます。
もし、「限度額適用認定証」が自宅に届いているなら、外来受診時に持参して提出しておきましょう。
限度額適用認定証は入院前に提出しておいても問題ないです。通院のときに出しておいたら、外来費用も入院費用も、医療費が高額になったら自動的に高額療養費の計算がされます。
「限度額適用認定証を手続きして手元に届いているんだけど、自宅に忘れてきた。」と、入院日に言う患者さんはよくいます。
外来受診など事前に提出しておくと、万が一、入院するときに忘れてしまっても限度額適用認定証が有効期限内であれば、ひとまず退院などのときには高額療養費を使って安くした状態にできます。
限度額適用認定証の提出は、「入院前」か「入院時」が理想的です。
入院中に限度額適用認定証が届いたら、すぐに受付か会計窓口に出してください。
限度額適用認定証の申請をしても、入院する日に間に合わないこともあります。
入院している途中でも、でき次第、手元に届き次第、限度額適用認定証を受付窓口に提示してください。
限度額適用認定証は、「退院するときに出そう。」と手元に持っていても、入院や外来の医療費に高額療養費の計算がされません。入院してから高額療養費制度を知って手続きした場合も同じです。
限度額適用認定証を、受付や会計など病院(事務)に見せることで、はじめて高額療養費が使えるようになります。
「今月中に退院できると思っていたら、ちょっと延期になって月をまたいじゃった。」ということは、よくあります。
そして先月分の入院請求書をみてから「これ(限度額適用認定証)持ってるんだけど、いまから安くなる?」と見せてもらっても、基本的には適用できないです。
「限度額適用認定証をどこに出したらいいのか?」わからない時は、病棟の看護師やソーシャルワーカーなどに聞いてください。
看護師が限度額適用認定証のコピーを取ってくれたり、提示場所を教えてくれます。限度額適用認定証が届いたら早めに病院に提出しましょう。
遅くても退院時には限度額適用認定証を提出しましょう。申請中で退院後なら締切を確認する。
限度額適用認定証は、遅くても退院するときには病院に出してください。
「入院の請求書は、退院の手続きをしたら、高額療養費制度を使って安く計算することができない。」という病院もあります。なので入院請求書が出来上がる前に、限度額適用認定証を提出するといいです。
「手続き中で限度額適用認定証がまだ手元に届いてない。」という場合は、受付で申請していることを伝えてみましょう。
次回の外来受診のときに限度額適用認定証を出して入院医療費のお支払いをしたり、限度額適用認定証が届き次第お支払いなど、対応してくれることがあります。
限度額適用認定証が届き次第お支払いにするときは、「限度額適用認定証を使った後の医療費」と「限度額適用認定証の締切」を聞いてください。
限度額適用認定証を使った後の医療費は、いくら病院に持っていけばいいのか?お金を用意する必要があるからです。3割負担で300,000円だとしても、限度額適用認定証を使えば87,430円になります。なので9万円あればたります。
限度額適用認定証の締切は、病院から健康保険への請求が翌月10日までなので、月をまたぐと限度額適用認定証を適用できなくなることがあります。5日までや8日までなど、病院によって異なります。
締切が過ぎたら、いくら高額な医療費だとしても、一度3割負担でお支払いして、あとで高額分を返金してもらう手続きをします。
「何月何日までに限度額適用認定証を持ってくれば、高額療養費で安くした請求書を出し直してもらえるのか?」限度額適用認定証の提出期限を確認しましょう。
限度額適用認定証の提出は早ければ早い方が良いです。入院前でも大丈夫ですし、むしろ出し忘れなど防止になるので安心です。
限度額適用認定証は、保険証と同じ扱いになります。月1回、健康保険証を出すときに限度額適用認定証も提示すると無難です。
「限度額適用認定証が退院に間に合わない場合どうしたらいいのか」などについては、また別の記事でご説明する予定です。もうしばらくお待ちください。
保険証や健康保険など、他の記事でも解説しています。参考になれば幸いです。
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