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入院費の計算方法「出来高方式」は治療内容を積み重ねる方法です。

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入院費の計算方法のうち、検査や処置、点滴など、治療内容の分を積み重ねていく計算方法を「出来高方式(出来高払い制度)」といいます。イメージとしては外来費に似ています。

この出来高方式での入院費は、昔(1961年)からある計算方法で、個人病院や中小規模の専門病院などを中心に、現在もたくさんの病院で使われています。

この記事では「出来高方式」をご説明していきます。

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入院費の「出来高方式」は、治療行為に対して、料金を積み重ねていく計算方法です。

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「出来高方式(出来高払い制度)」での入院費の計算方法は、病気やケガを治すためにした検査や治療に対して料金を積み重ねていく計算方法です。

例えば、検査やレントゲンで骨折していたことがわかった患者さんが入院した場合。

  • 病院に入院しました。(入院料(ベッド代)5,100円)
  • 血液検査や心電図など、検査をしました。(検査代2,000円)
  • 骨折した場所のレントゲンを撮りました。(レントゲン代3,000円)
  • 骨折の手術をしました。(手術費用54,000円)
  • 点滴しました。(注射料金1,000円)
  • 飲み薬がでました。(薬代500円)

こちらの患者さんの場合、合計して入院1日目の入院費は65,600円になります。

このように入院料から検査やレントゲン、手術、点滴、飲み薬の分まで、1日にした治療行為を足していきます。

外来費も似たようなものではないでしょうか。診察して検査やレントゲンで病気を調べて、点滴やお薬をもらう。その合計金額が外来費になりますよね。

入院費も同じことです。入院費は退院まで(または翌月初まで)お支払いをしないので、よくわからず、難しく感じるかもしれません。治療行為に対して、全て入院費としての金額に反映されているだけのことです。

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入院2日目以降も1日ごとの治療内容を足し算していきます。

病院医療費入院費計算方法出来高払い制度治療積み重ね2

入院2日目からも、計算方法としては同じです。入院日から退院日までの治療内容が1日ごとに計算されて、そのまま入院費となります。

「入院2日目は、傷口の消毒とガーゼと交換。点滴とリハビリをした。」としたら、傷口の消毒やガーゼ交換は処置、点滴とリハビリを、入院2日目の料金に足していきます。

手術から1週間経ったので、検査やレントゲンで経過をみたときも、1日の入院費に足していきます。

「出来高方式」での入院費の計算方法は、このように患者さんの治療内容を、退院日、または月末まで、毎日足し算します。

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出来高方式は治療内容に対する金額を積み重ねていくスタンダートな計算方法です。

「出来高方式(出来高払い制度)」という入院費の計算方法は、最もスタンダートでわかりやすい方法です。また、外来費のようなもの、と思えばイメージしやすいのではないでしょうか。

「出来高方式」は、1961年から現在も多くの病院で使われている計算方法です。

「出来高方式」で入院費の計算をしている病院は、主に個人病院や中小規模の専門病院があります。

大学病院や総合病院のような診療科やベッド数が多い病院は、最近では「DPC方式」という入院費の計算方法が増えてきています。DPC方式は入院料に検査やレントゲン、お薬、点滴などの金額が含まれる計算方法です。

このDPC方式の病院でも、出来高方式で入院費を計算する患者さんがいらっしゃいます。

入院費の計算方法「DPC方式」については、別の記事で詳しく解説しています。こちらの記事をご覧ください。

この記事は、3割負担を想定して金額を掲載しています。

入院料や手術費用などは考えられる点数から計算しています。検査、レントゲン、点滴、お薬代は、患者さんや病院によって異なります。参考例としてご確認ください。

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