ICU病棟(ICU病床)は、「集中治療室」のことです。
患者さんのちょっとした変化も見逃せない。注意深く経過観察しなくてはいけないときに入院する病棟です。なので、ICUの料金は、必然的に高くなります。
このページには、「ICU 1日 いくら」といった検索キーワードで、ICUの入院費用を調べる患者さんやご家族によく見られています。
ICUの入院費用は、3割負担で、約23,000円~約45,000円くらいです。さらにICU限定の追加料金がプラスされます。
なので、ICUに入院したら、大体1日50,000円くらいの医療費を目安に考えるといいでしょう。
ただし、DPCの病院は、ICUの入院費用もDPCに含まれるため、DPCの入院料を事務やクラークにご確認ください。
それでは、ICUの入院費を詳しく解説していきます。ちょっと専門的な言葉もでてきますが、患者さん向けにわかりやすくお話します。HCUよりも長くなりますので、ゆっくり読んでみてくださいね。
2026年度、医療費が値上がりします。
ICUの入院料は「特定集中治療室管理料」といい、3種類あります。
ICUの入院費は3つあります。「特定集中治療室管理料」という正式名称で、1と2と3です。この「1」「2」「3」病院によって異なります。
ICU病棟の設備や看護師の人数など、国が決めた基準をどのくらいクリアできているか?で、1から3のどれになるのかが決まります。
- 特定集中治療室管理料1(→ICU入院料1)
- 特定集中治療室管理料2(→ICU入院料2)
- 特定集中治療室管理料3(→ICU入院料3)
ICUの入院料はそのままの正式名称だと長くなります。わかりやすくするため、以下、このページでは、「ICU入院料」と書いています。後ろに1、2、3の数字をつけてご説明します。
出来高の病院では、ICU入院料が23,310円~44,940円です。
| 出来高計算の病院 10割負担 | 出来高計算の病院 3割負担 | |
| ICU入院料1(7日以内) | 149,800円 | 44,940円 |
| ICU入院料1(8日~14日以内) | 133,710円 | 40,113円 |
| ICU入院料2(7日以内) | 103,900円 | 31,170円 |
| ICU入院料2(8日~14日以内) | 87,730円 | 26,319円 |
| ICU入院料3(7日以内) | 93,900円 | 28,170円 |
| ICU入院料3(8日~14日以内) | 77,700円 | 23,310円 |
ICUの入院費は、病院や患者さんの治療内容、ICU病床の入院日数によって決まります。
まず検査や治療をやった分だけ積み重なっていく「出来高計算の病院」に入院した場合です。
すべてのICU入院料に共通していることは、ICUに入院している日数で入院費用が変わること。
ICUの入院料は、1から3までそれぞれ、1入院14日間までとなっています。
(通常14日間までですが、ECMOや臓器移植、範囲が広いヤケドなど、患者さんの状態によっては、最長60日間までICU入院料を請求できる期間が伸びる場合があります。)
病院はなんとか頑張って、なるべく高いICU入院料にすることが多いです。なので、ICU入院料1か2の病院が多いでしょう。
設備投資するお金がかかったり、看護師人員が足りないなど、やむを得ない場合はICU入院料2や3になる場合もあります。
ご入院された病院が、どのICU入院料なのかわからないときは「ICU入院料1(1日44,940円)」で考えておきましょう。
ICU入院料にはICU限定の追加料金があります。
| 10割負担 | 3割負担 | 日数制限 | |
| リハビリ | 5,000円 | 1,500円 | 14日間まで |
| 栄養管理 | 2,500円 | 750円 | 7日間まで |
| 経腸栄養 | 4,000円 | 1,200円 | 7日間まで |
| 重症患者さんの対応 | 3,000円~7,500円 | 900円~2,250円 | 14日間まで |
| 広範囲のヤケド | 2,000円 | 600円 | 入院日から8日~60日まで |
| オンライン支援 | 9,800円 | 2,940円 | 1回ごと |
| 15歳未満の患者さん | 15,000円~20,000円 | 4,500円~6,000円 | 14日間まで |
ICUにはICUに入院した患者さんの追加料金が7種類あります。
それぞれ患者さんの状態や年齢などによって、ICU入院料に追加されます。
重症患者さんの対応や15歳未満の患者さんは、900円~2,250円や4,500円~6,000円と幅があります。これは7日以内は1日プラス6,000円、8日以上は1日プラス4,500円など、ICUに入院している日数によって変わる追加料金です。
ICU入院料を計算できる期間は、基本的に「最長14日間」となります。

ICUの入院料は、計算できる期間が原則「最長14日間」と決まっています。
ただし、患者さんの状態や治療内容によって、「最長60日間」まで延長されることがあります。詳しくはこちらです。
| 原則 | 14日間 |
| 急性血液浄化(腹膜透析を除く) | 25日間 |
| 体外式心肺補助(ECMO) | 25日間 |
| 臓器移植 | 30日間 |
| 広範囲の熱傷(ヤケド) | 60日間 |
となっています。
「ICUでECMOを装着している。」「臓器移植で入院してICUに入った。」など、患者さんご家族で明らかにわかる場合は、約1か月くらい。
広範囲のヤケドでICUに入院になった場合は、病院やヤケドの程度にもよりますが、2か月くらい。
ICU入院料がかかると思っていた方がいいでしょう。
その他、特に当てはまらなさそうであれば、ICU入院料は最長でも14日間までです。
患者さんの状態やICU入院料の計算期間が、よくわからなければ、事務や看護師など病院スタッフにお尋ねください。どれに当てはまるのか、事務が説明してくれますよ。
DPCの病院でICUに入院したときは、ICUの費用が0円になります。
ICU病棟に入院した病院が、入院費用の計算がDPC方式だったとき、ICU入院料はDPC入院料に含まれます。
DPC方式での病院では、お薬代や点滴、検査やレントゲンなど、ほとんどの医療行為がDPCの入院料金に含まれます。
たとえば、「あなたの病名や治療行為ですと、入院料は1日50,000円ですよ。」となったら、この50,000円にお薬代1,000円や点滴5,000円などの料金も含まれてしまいます。なので、検査をしても、レントゲンを撮っても、50,000円です。
そして、ICU入院料も、50,000円に含まれます。
DPCの病院に入院した場合、ICU入院料は1円もかかっていないので、気にする必要がないです。
ICUに入院したときの料金が気になるのなら、DPCの1日あたりの入院料の方が重要になります。
DPCの入院料は、患者さんがお調べになるには難しいかと思います。病院の事務や病棟クラークなどに1日にいくらになるのか?などお尋ねください。
DPCについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
→入院費の計算方法「DPC方式」は入院費に検査代等が含める方法です。はこちら
DPCかICU入院料1~3のどれか?は「病院名+DPC」で検索してみましょう。

このようにICUの入院費用は、ICU入院料1~3とDPCで、4通りあります。
ICU入院料は1~3のどれになるのか?それかDPCの病院なのか?、病院の掲示物やホームページで公表されていることがあります。
また、厚生労働省や都道府県のホームページでも、DPCの病院一覧が掲載されていることがあります。ですが、ICUにご入院されている患者さんやご家族が調べるには、ちょっとハードルが高いですよね。
そこで、「病院名 DPC」や「病院名 特定集中治療室管理料」でGoogle検索をすると、AI による概要と調べた内容をまとめてくれています。
ホームページのどこに書いてあるのか?DPCの病院一覧に入院している病院があるのか?探す手間が省け、すぐにわかるのでおすすめです。
順番としては、「病院名 DPC」から検索してみるといいでしょう。DPCの病院であれば、DPCの入院料に含まれているので、ICU入院料が1~3のどれであっても関係なくなりますので。
「DPCの病院じゃない。出来高方式の病院」だったら、「病院名 特定集中治療室管理料」でICU入院料の1~3のどれになるのか?調べてみましょう。
ICU入院料の正式名称は「特定集中治療室管理料」なので、お調べになるときは、この病院名と正式名称で検索すると正しい情報を引き出せます。
「検索できない。よくわからない。」という患者さん、ご家族の方は、病院の受付事務や、病棟のナースステーションなど、病院職員の方にお尋ねください。
ICUに入院したら「限度額適用認定証」を申請しましょう。必須です。

最後になりますが、ICUに入院して、患者さんだけじゃなく、ご家族も、大変不安な思いを抱えていると思います。ICUは集中治療室とも言って、実際、生死を彷徨う危険な状態の患者さんが多くご入院されています。
ICUは、そういった危険な状態の患者さんを注意深く観察して、無事に回復するようにケアする病棟です。なので、やはりICUの入院費用は高いです。
出来高計算の病院は、ICU入院料1で1日44,940円。ICUに2日入院しただけで、高額療養費の対象になることが考えられます。(高額療養費の区分ウは、80,100円を超えた金額が対象です。)
DPC計算の病院では、ICU入院料が0円でも、DPC入院料が入院日数分かかってきます。
さらに、緊急入院や緊急手術、麻酔、救急料金、時間外、休日、深夜料金と、医療費がもっと高額になります。
なので、1日でもICUに入院したら、1日でもICUに入院するかもしれないなら、「限度額適用認定証」を申請しておくことを強く推奨します。
それか保険証確認に「マイナ保険証」をご利用ください。マイナ保険証を使えば、限度額適用認定証を手続きしなくても、高額療養費制度を利用できます。
高額療養費は、3割負担で100万円になっても、10万円程度に抑えることができます。お金の心配をしないで、回復に向けて治療に専念できますので、ご検討ください。
限度額適用認定証の手続き方法やマイナ保険証がわからないなら、受付会計窓口や相談員、ソーシャルワーカーなど、病院スタッフにご相談ください。
限度額適用認定証など「高額療養費」は、とても大切なこと。だけど患者さんにとっては、すごく難しいもの。なので、私もこのブログ内で解説しています。もしよければ、高額療養費関連ページもご覧ください。
→医療費が安くなる健康保険の制度「高額療養費」とは?病院代に限度額がある。はこちら
→医療費の限度額は計算すればわかる。区分ア、区分イ、区分ウの例。はこちら
→高額療養費まとめ。限度額適用認定証や回数、計算、合算など。はこちら
HCU(集中治療室)の料金はこちらの記事に書いてあります。
スポンサーリンク






