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【元医療事務】ICUの入院費は1日いくら?高額療養費で実際の負担も解説。

病院医療費入院ICU1日料金費用1日23000-45000高額療養費1

ご家族がICU(集中治療室)に入院することになると、「費用はいくらかかるんだろう…」と不安になりますよね。

ICUの入院費は、1日あたり3割負担で23,000円〜45,000円ほど。一般病棟より、ずっと高額です。

ですが、ここで知っておいていただきたいことがあります。ICUのように医療費が高額になるときこそ、「高額療養費」が大きく効きます。 1日数万円かかっても、最終的な自己負担は、高額療養費の限度額までで済むんです。

私は元医療事務として、ICUに入院された患者さん・ご家族の方の医療費のご相談をたくさん受けてきました。

  • ICUの入院費は1日いくらか。(3割負担)
  • ICU入院料の3種類と、最長14日のルール。
  • DPCの病院では費用が変わること。
  • 高額療養費を使うと、実際の自己負担はいくらになるか。(シミュレーション)
  • 限度額適用認定証・マイナ保険証での手続き。

この記事では、ICU(集中治療室)の入院費を、元医療事務の目線でわかりやすく解説します。

ちょっと専門的な言葉もでてきます。費用面も心配だと思いますが、患者さん向けにわかりやすくお話します。HCUよりも長くなりますので、落ち着いてゆっくり読んでみてくださいね。

→【参考】HCU(高度治療室)の料金についてはこちら

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ICU入院料は「特定集中治療室管理料」の3種類。

病院医療費ICU入院料3種類1日料金費用高額療養費

ICUの入院費は3つあります。「特定集中治療室管理料」という正式名称で、1と2と3です。この「1」「2」「3」病院によって異なります。

ICU病棟の設備や看護師の人数など、国が決めた基準をどのくらいクリアできているか?で、1から3のどれになるのかが決まります。

  • 特定集中治療室管理料1(→ICU入院料1)
  • 特定集中治療室管理料2(→ICU入院料2)
  • 特定集中治療室管理料3(→ICU入院料3)

ICUの入院料はそのままの正式名称だと長くなります。わかりやすくするため、以下、このページでは、「ICU入院料」と書いています。後ろに1、2、3の数字をつけてご説明します。

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ICUの入院費は、1日23,000円〜45,000円。(3割負担)

病院医療費入院ICU1日料金費用1日23000-45000高額療養費2
出来高計算の病院
10割負担
出来高計算の病院
3割負担
ICU入院料1(7日以内)149,800円44,940円
ICU入院料1(8日~14日以内)133,710円40,113円
ICU入院料2(7日以内)103,900円31,170円
ICU入院料2(8日~14日以内)87,730円26,319円
ICU入院料3(7日以内)93,900円28,170円
ICU入院料3(8日~14日以内)77,700円23,310円

ICUの入院費は、病院や患者さんの治療内容、ICU病床の入院日数によって決まります。

まず検査や治療をやった分だけ積み重なっていく「出来高計算の病院」に入院した場合です。

すべてのICU入院料に共通していることは、ICUに入院している日数で入院費用が変わること。

ICUの入院料は、1から3までそれぞれ、1入院14日間までとなっています。

(通常14日間までですが、ECMOや臓器移植、範囲が広いヤケドなど、患者さんの状態によっては、最長60日間までICU入院料を請求できる期間が伸びる場合があります。)

病院はなんとか頑張って、なるべく高いICU入院料にすることが多いです。なので、ICU入院料1か2の病院が多いでしょう。

設備投資するお金がかかったり、看護師人員が足りないなど、やむを得ない場合はICU入院料2や3になる場合もあります。

ご入院された病院が、どのICU入院料なのかわからないときは「ICU入院料1(1日44,940円)」で考えておきましょう。

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ICU入院料にはICU限定の追加料金があります。

病院医療費入院ICU1日追加料金費用7種類高額療養費1
10割負担3割負担日数制限
リハビリ5,000円1,500円14日間まで
栄養管理2,500円750円7日間まで
経腸栄養4,000円1,200円7日間まで
重症患者さんの対応3,000円~7,500円900円~2,250円14日間まで
広範囲のヤケド2,000円600円入院日から8日~60日まで
オンライン支援9,800円2,940円1回ごと
15歳未満の患者さん15,000円~20,000円4,500円~6,000円14日間まで

ICUにはICUに入院した患者さんの追加料金が7種類あります。

それぞれ患者さんの状態や年齢などによって、ICU入院料に追加されます。

重症患者さんの対応や15歳未満の患者さんは、900円~2,250円や4,500円~6,000円と幅があります。これは7日以内は1日プラス6,000円、8日以上は1日プラス4,500円など、ICUに入院している日数によって変わる追加料金です。

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ICU入院料を計算できるのは、最長14日間。

病院医療費入院ICU1日料金費用期間最長14日間高額療養費1

ICUの入院料は、計算できる期間が原則「最長14日間」と決まっています。

ただし、患者さんの状態や治療内容によって、「最長60日間」まで延長されることがあります。詳しくはこちらです。

原則14日間
急性血液浄化(腹膜透析を除く)25日間
体外式心肺補助(ECMO)25日間
臓器移植30日間
広範囲の熱傷(ヤケド)60日間

となっています。

「ICUでECMOを装着している。」「臓器移植で入院してICUに入った。」など、患者さんご家族で明らかにわかる場合は、約1か月くらい。

広範囲のヤケドでICUに入院になった場合は、病院やヤケドの程度にもよりますが、2か月くらい。

ICU入院料がかかると思っていた方がいいでしょう。

その他、特に当てはまらなさそうであれば、ICU入院料は最長でも14日間までです。

患者さんの状態やICU入院料の計算期間が、よくわからなければ、事務や看護師など病院スタッフにお尋ねください。どれに当てはまるのか、事務が説明してくれますよ。

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DPCの病院では、ICUの費用が0円になります。

病院医療費入院ICU1日料金費用DPCに含まれる高額療養費

ICU病棟に入院した病院が、入院費用の計算がDPC方式だったとき、ICU入院料はDPC入院料に含まれます。

DPC方式での病院では、お薬代や点滴、検査やレントゲンなど、ほとんどの医療行為がDPCの入院料金に含まれます。

たとえば、「あなたの病名や治療行為ですと、入院料は1日50,000円ですよ。」となったら、この50,000円にお薬代1,000円や点滴5,000円などの料金も含まれてしまいます。なので、検査をしても、レントゲンを撮っても、50,000円です。

そして、ICU入院料も、50,000円に含まれます。

DPCの病院に入院した場合、ICU入院料は1円もかかっていないので、気にする必要がないです。

ICUに入院したときの料金が気になるのなら、DPCの1日あたりの入院料の方が重要になります。

DPCの入院料は、患者さんがお調べになるには難しいかと思います。病院の事務や病棟クラークなどに1日にいくらになるのか?などお尋ねください。

DPCについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

→入院費の計算方法「DPC方式」は入院費に検査代等が含める方法です。はこちら

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高額療養費を使うと、実際の自己負担はいくら?

病院医療費入院ICU1日料金費用高額療養費60万円103000円

ここまでICUの費用を見て、「やっぱり高い…」と不安になった患者さん、ご家族の方もいらっしゃるかもしれません。でも、安心してください。

高額療養費を使えば、自己負担は限度額までで済みます。

ICUのように医療費が高額になるケースこそ、高額療養費の効果が一番大きく出ます。具体的な例で見てみましょう。

例:区分ウ(年収約370〜770万円)の患者さんがICUに入院した場合。

ある月にICUに入院し、その月の総医療費(10割)が200万円かかったとします。(ICU入院料+手術+検査などの合計の一例です。)

金額
総医療費(10割)200万円
通常の3割負担なら60万円
高額療養費を使うと(区分ウ・2026年8月〜)約103,000円

→ 計算:85,800円 +(2,000,000円 − 286,000円)× 1% = 約102,940円

3割負担なら60万円のところ、高額療養費を使えば、約103,000円まで抑えられます。差額の約50万円は、高額療養費として戻ってくる(または窓口で限度額までの支払いで済む)わけです。

※これは区分ウ・総医療費200万円の一例です。実際の金額は、所得区分・総医療費・病院によって変わります。ご自身の区分の限度額は、こちらの記事でご確認ください。

→【69歳以下】高額療養費の限度額一覧はこちら

→高額療養費の限度額の計算方法はこちら

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⚠️ 注意:高額療養費は「1か月ごと」です。

高額療養費は、月の1日から末日までの「1か月単位」で計算します。ICUの入院が月をまたいだ場合(たとえば月末から翌月初めにかけて)、それぞれの月で別々に計算 されます。

そのため、同じ入院でも月をまたぐと、限度額も月ごとにかかる点にご注意ください。

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ICUに入院したら、マイナ保険証、または限度額適用認定証の準備を!

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ICUは医療費が高額になるので、高額療養費を「窓口で限度額まで」にとどめる手続きをしておくのがおすすめです。手続きをしないと、いったん3割負担(数十万円)を立て替えることになります。

マイナ保険証なら手続き不要。

マイナンバーカードを健康保険証として使っている場合は、所得区分が自動的に病院に伝わるため、窓口の支払いが自動的に限度額までで済みます。事前の申請は不要です。

マイナ保険証を使わない場合は「限度額適用認定証」を。

マイナ保険証を使わない患者さんは、加入している健康保険に「限度額適用認定証」を申請しておきましょう。

ICUに入院するような緊急時は、ご家族の方が代わりに申請することもできます。病院の医事課(受付)に相談すれば、手続きを案内してもらえます。

万一、手続きが間に合わず3割を支払った場合も、後日「高額療養費の還付申請」をすれば、限度額を超えた分は戻ってきます。

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よくある質問。

患者さん・ご家族の方からよくいただくご質問にお答えします。

Q. ICUとHCUは何が違いますか?
ICU(集中治療室)は、重症の患者さんを24時間体制で集中的に治療する部屋です。HCU(高度治療室)は、ICUほどではないけれど一般病棟よりも手厚いケアが必要な患者さんが入る、ICUと一般病棟の中間にあたる部屋です。費用もICUのほうが高くなります。

→HCU(高度治療室)の入院費はこちら
Q. ICUの費用は何日まで高い金額が続きますか?
ICU入院料(特定集中治療室管理料)が算定できるのは、原則として最長14日間です。15日目以降は一般病棟の入院料に切り替わり、費用は下がります(特殊な治療の場合は25〜60日まで延長されることもあります)。
Q. DPCの病院だとICUの費用はどうなりますか?
DPC(包括払い)の病院では、ICUの入院料が1日の定額に含まれるため、別途ICU費用がかからない(0円になる)ことがあります。お入りになる病院がDPCかどうかは「病院名+DPC」で検索すると分かります。
Q. ICUに入ると、結局いくら払うことになりますか?
高額療養費を使えば、ひと月の自己負担は所得区分の限度額までで済みます。たとえば区分ウ(年収約370〜770万円)なら、月の自己負担は約9〜10万円程度が目安です(2026年8月以降)。3割負担そのまま(数十万円)を払い続けることにはなりません。
Q. 差額ベッド代や食事代も高額療養費の対象ですか?
いいえ。差額ベッド代(個室代)や入院中の食事代は、高額療養費の対象外です。これらはICUの費用とは別に自己負担になります。

→高額療養費で安くならない医療費はこちら

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まとめ:ICUの費用は高額でも、高額療養費で安くなります。

病院医療費入院ICU1日45000円料金費用高額療養費10万円

ICUの入院費について、ポイントを整理します。

  • ICUの入院費は1日23,000円〜45,000円ほど。(3割負担)
  • ICU入院料は3種類(特定集中治療室管理料1〜3)、算定は最長14日。
  • DPCの病院では、ICU費用が0円になることもある。
  • 高額療養費を使えば、自己負担は限度額まで。(区分ウなら、月約10~11万円が目安)
  • 限度額適用認定証またはマイナ保険証で、窓口の支払いを抑えられる。

ICUの費用は確かに高額ですが、高額療養費という制度があるので、過度に心配する必要はありません。まずは病院の医事課に相談し、限度額の手続きをしておきましょう。

ICUと似た病棟で「HCU」という病棟もあります。HCUは初めて耳にする患者さんも多いのではないでしょうか。合わせてご覧ください。

→HCU(高度治療室)の入院費はこちら

限度額適用認定証など「高額療養費」は、とても大切なこと。だけど患者さんにとっては、すごく難しいもの。なので、私もこのブログ内で解説しています。もしよければ、高額療養費関連ページもご覧ください。

→【69歳以下】高額療養費の限度額一覧はこちら

→高額療養費の限度額の計算方法はこちら

→高額療養費が2026年8月から引き上げ!限度額はいくら?はこちら

1日も早く一般病棟に移り、1日も早く退院できますように。病状の回復を心からお祈り申し上げます。

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