記事内には広告が含まれます。

高額療養費は医科・歯科、入院・外来で分けて計算されます。

病院医療費解説高額療養費条件ルール医科歯科入院外来別1

高額療養費には、意外と知られていない条件があります。

それは高額療養費は内科と整形外科、皮膚科、泌尿器科、歯医者に通院している場合など、複数の病気を持っていての4つに分けて計算されている。ということです。

ひとりの患者さんでも、医科と歯科、入院と外来に分けられて、条件をクリアしていたら、高額療養費の申請をすることができます。

医科と歯科、入院と外来で、高額療養費を手続きできる条件とは「1か月21,000円を超えていること」です。

なので、1か月の医療費合計が10万円でも、内科と整形外科、皮膚科、泌尿器科、歯医者など、複数の病院に通院、入院している場合は、高額療養費の対象外になることがあるのです。

この記事では、医科と歯科、入院と外来で分けることや、複数の病院代を合計して高額療養費の申請可能な条件を詳しく書いています。

スポンサーリンク

高額療養費は「医科と歯科」、「入院と外来」の4種類に分けられます。

病院医療費解説高額療養費条件ルール医科歯科入院外来別2

高額療養費は、「医科と歯科」、「入院と外来」で分けて限度額を計算します。

医科の入院と外来、歯科の入院と外来となるので、

  • 「医科」の「入院」
  • 「医科」の「外来」
  • 「歯科」の「入院」
  • 「歯科」の「外来」

↑このように4通りの組み合わせができます。

この4通りになる理由は、病院から健康保険に送る請求書が、「医科と歯科」、「入院と外来」に分かれているからです。

なので、ひとりの患者さんのことでも、総合病院のような大きな病院でも、医科と歯科で医療費をひとまとめるにしたり、入院と外来を合計することもできません。

スポンサーリンク

「医科」とは?内科、外科、眼科、皮膚科、産婦人科、小児科などの総合名称です。

病院医療費解説高額療養費条件ルール医科歯科入院外来別3

「入院と外来」は馴染みがあり、患者さんの中でも大体わかるでしょう。しかし、「医科と歯科」については、何がどう違うのか?意味がわからない患者さん、ご家族の方も多くいます。

「医科」とは、内科や外科などを含めた診療科の総合名称です。

内科、消化器科、呼吸器科、循環器科、外科、整形外科、形成外科、眼科、皮膚科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、産科、婦人科、小児科、脳神経外科、精神科、麻酔科など。

↑これら全て「医科」になります。

では、「歯科」とは何か?といいますと、

「歯科」とは、主に一般的にいう歯医者のことです。また、顎(あご)などの治療には、歯科口腔外科という診療科もありますが、口腔外科も歯科になります。

なので、「医科と歯科」の違いについて、まとめると、【医科は歯科以外ほとんど全ての診療科、歯科は歯医者さんと口腔外科】となります。

 

「医科と歯科」「入院と外来」を踏まえた上で高額療養費の対象となる条件は1か月21,000円を超えていることです。

病院医療費解説高額療養費条件ルール医科歯科入院外来別4

では、「医科と歯科」「入院と外来」4つに分けられることを含めて、高額療養費の手続きをできる条件とは一体どういう条件なのか。

それは「1か月21,000円以上になっていること」です。

  • 医科の入院で、60,000円
  • 医科の外来で、30,000円
  • 歯科の外来で、10,000円

たとえば、A総合病院で、1か月の医療費が↑こちらの金額になったとします。

合計で1か月100,000円になっていますが、高額療養費の手続きをできるのは「医科の入院(60,000円)」と「医科の外来(30,000円)」です。

21,000円以上になっている「医科の入院」と「医科の外来」が高額療養費の対象となり、歯科の外来は21,000円を超えていないので高額療養費の対象外になってしまいます。

このように、「医科と歯科」「入院と外来」で分けた上で、病院1か所の医療費合計1か月21,000円以上になっている場合は、高額療養費の申請をできます。

一度3割負担で病院窓口に医療費をお支払いすることになりますが、還付手続きで高額分は2~3ヶ月後に返金されます。

1か月21,000円以上の病院医療費を高額療養費の申請することについては、こちらの記事で詳しくまとめています。医療費の負担が軽くなるかもしれないので、確認されてみてはいかがでしょうか。

→病院2か所の医療費を安くしたい。高額療養費の対象になる条件2つ。はこちら

 

「還付手続き」については、こちらの記事に詳細が書かれています。

→高額療養費の還付手続き(償還払い)とは?3割負担して高額分を戻す方法。はこちら

 

高額療養費制度については別の記事でまとめてありますので、参考になれば幸いです。

→高額療養費まとめ。限度額適用認定証や回数、計算、合算など。はこちら

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です