入院中はほかの病院にかかったらダメ?薬が欲しいだけなのになぜ?

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  • 「いつも飲んでいる薬が欲しいだけなのに、患者本人が入院中は、ほかの病院に行ってはいけない。」
  • 「1か月ごとの定期的な検査・診察のために、別の病院へ外来受診に行きたい。」

でも、『入院中の患者さんは、勝手にほかの病院を受診しないでください。』ということを、聞いたことはありませんか。

はい、入院患者さんは、基本的に、別の医療機関に外来受診に行くことはできません。例え「薬をもらいに行くだけ。」でも、「本人は病院に入院していて、家族が他院に行く。」としても、同じことです。

それは、入院中に他院受診をすると、ほかのひとりの患者さんが2人いることになってしまうからです。患者さんは1人なので、入院期間中に、ほかの病院を受診したら、その外来費は、入院費として計算します。

他院受診した外来費を入院費に含める手続きが必要なので、患者さんには「薬が欲しい」など、ほかの病院へ行きたいときは、一声、ご相談頂きたいことをお願いしています。

今回は、入院している患者さんが他院受診したらダメな理由や、ほかの病院へ行きたい時にお願いしたいことをご説明します。

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入院患者さんは、ほかの病院に行ってはいけない?

入院中の患者さんは、基本的に他院受診をできません。

厳密にいうと「できない。」ではなく、『医療費を健康保険へ請求する時の手続きが必要になるので、他の病院を受診する前に一度主治医か担当医、看護師に相談してほしい。』です。

同じ薬を処方したり、同じ効果がある薬を処方するなど、入院している病院で対応できることであれば、ほかの病院へ行く必要もありません。

また、専門医による診察が必要だったり、入院中の病院でできない検査を他院で検査するなど、やむを得ない場合であれば、別の医療機関へ外来受診に行けます。

『入院中の病院でできることか、できないことか、ということは、主治医や担当医が検討します。』

なので、もし、「薬がなくなってきたから、ほかの病院を受診したい。」など、別の医療機関へ行くときは、主治医、担当医に一度ご相談ください。

「医師と話す時間がない」、「先生にはなかなか聞きにくい。」という患者さん、ご家族の方は、看護師に聞いても大丈夫です。看護師から医師に確認、相談してくれます。

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ほかの病院に行くと、入院中の患者さんと他院受診した患者さん、同じ患者さんが2人いることになります。

入院期間内に、別の医療機関に行くと、ひとりの患者さんが、ふたりいることになってしまう。そのため、ほかの病院にはなるべく行かないでほしいのです。

  • 12月10日から20日まで、A総合病院に入院中のBさん。
  • 12月15日に、C内科に外来受診したBさん。

Bさんは、A総合病院に入院中のはずなのに、なぜC内科に受診できるのか?という疑問が出てきます。

なので、入院中に他院受診した場合は、再診料や検査、お薬代など、ほかの病院でかかった医療費を、入院中の病院で入院日にまとめて計算するのです。

  • A総合病院の入院費、50,000円。
  • C内科の外来費、3,000円。

12月10日から20日までの、Bさんの入院医療費、53,000円。(※12月15日のC内科でかかった外来費込みの金額です。)

↑イメージとしては、このような感じです。

C内科に受診した12月15日は、A総合病院に入院しているので、C内科の外来医療費も、A総合病院での入院医療費として計算します。

 

入院中に他院受診をするとき健康保険へ医療費を請求する手続きとは?

上記では、「入院患者さんが他院受診をすると、2人いることになってしまう。だから外来受診した病院の医療費を、入院している病院の医療費に含めて医療費を計算します。」ということをお話しました。

この「他院受診分を入院中の病院でまとめて請求をするため」に、患者さんには、「ほかの病院に行きたい。」ということを、医師や看護師に教えてほしいのです。

そこで、「入院患者さんが他院受診したら、健康保険へ医療費を請求するためにどのような手続きをするのか?」を簡単にご説明します。

お部屋やベッド代など、入院してる病院では、入院の基本料金がかかってます。また、入院中に検査や処置をすると、入院の基本料金に含まれることがたくさんあります。

たとえば、再診料は、入院してる病院で別の科にかかったときは、何料であっても診察代が0円になります。また、入院料の計算に「DPC」という方法を使っていれば、検査やレントゲン、処置なども入院基本料に含まれます。

同じ病院の別の診療科を受診するのであれば、再診料や検査など、請求できないものは自動的に0円になります。(※整形外科で入院中に、皮膚科受診など。)ですが、他院受診の場合は、自動的に0円にはなりません。

なので、入院患者さんが他院受診をされる場合は、入院中の病院事務と外来受診した病院事務で、電話でやりとりをします。

患者さんが入院している病院や病棟、診療内容などによって、3割負担のときもあれば、患者さんのお支払いは0円になるときもあります。※難しい話になるので、細かいことはこちらにはあえて書きません。

そして、ほかの病院でかかった医療費を、入院している病院の医療費として計算するために、後日、外来受診した内容や請求書を入院している病院に送ります。

「薬をもらいに行っただけ。」「定期受診だから。」など、患者さんは通常通りただ外来受診しただけ。でも、入院中の病院や他院受診した病院の事務の間では、『入院患者さんが受診する』連絡をしたり、医療費の請求書や内訳を送付する手続きをしています。

 

入院中だけど別の病院に行きたいときはどうしたらいい?

  • 「違う病院で定期検査の日が近い。」
  • 「いつも通院している病院の薬が欲しい。」

という、他院受診に行きたい患者さんへ、ほかの病院に行く前にお願いしたいことあります。

主治医、担当医、または看護師に、「ほかの病院を受診したいこと」をご相談してほしいです。

先生に話にくければ、看護師や相談員、ソーシャルワーカーさん、リハビリ、受付事務など、ほかの病院職員でもいいので、まずはご相談ください。

検査や処置など、入院している診療科は専門外でも、同じ病院内でできることかもしれません。また、血液検査などであれば、入院時にしてることが多く、既に検査済ということもあります。

「定期的な診察が必要。」というのなら、入院している病院から、通院している病院に、お手紙を書いてもらうなり、電話連絡してもらえたら、患者さんやご家族の負担も軽くなるのではないでしょうか。

「薬がなくなるから、薬をもらいに行きたい。」なら、欲しい薬、飲んでいる薬の名称や症状を伝えて、医師に聞いてみましょう。

いつも飲んでいる薬が入院中の病院にもあるかもしれない。服用している薬はなくても、名前が違うだけで、同じ効果がある薬もあります。また、通常は取り扱ってない薬でも、患者さんが必要なら、入院している病院で取り寄せてくれる場合もあります。

患者さんやご家族の方が、わざわざ通院している病院へ行かなくても、医師や看護師など、入院中の病院スタッフに、「ほかの病院を受診したい」ことを相談するだけで解決策が見つかります。

「先生に聞いてみて。調べてほしい。」など、病院スタッフに相談をお願いします。

「入院している病院では、出せない薬」「入院している病院では、できない検査」など、医師がやむを得ないと判断した場合は、その時はほかの病院で外来受診をお願いします。

 

「もしも他院受診してしまったら、どうしたらいいのか?」についての記事はこちらです。

 

「もしも他院受診の医療費を10割請求されたら?」についての記事はこちらです。

 

お困りの患者さん、ご家族の方は、お問い合わせフォームよりご連絡、ご相談ください。

→「入院中の他院受診について相談する」にはこちら

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2 件のコメント

  • こんばんは、さきといいます。
    まさしくこのケースで今困っています。

    母が実家で転倒し腰椎圧迫骨折となりA総合病院に
    入院しています。

    しかし、2カ月に1回本態性血小板症のため
    B病院で血液検査後にハイドレアをいただいています。

    今回、ちょうど今頃がその2カ月に1回に当たり
    A病院の先生にもその旨相談をしたところ、
    科が違うので問題ないということで薬を
    もらってきました。

    B病院でもらう時も入院中の旨話をしています。

    A,Bとも入院している事実を知っていたのに
    今頃入院中のA病院が10割負担になると
    言ってきました。

    もう、これはどうすることもできないんで
    しょうか?なんとか3割負担にすることは
    できないのでしょうか?

    なんかとっても腑に落ちないというか…
    だめだと知っていたらわざわざ遠方へ
    取りに行きませんでした。

    ご相談させていただいていいでしょうか?

    • さきさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。
      葉月です。

      コメントを読ませて頂きました。
      今回の件は、さきさんは10割で、お支払いする必要はありません。
      まず、患者さんがA総合病院に入院中であれば、B病院でもらう薬も同じ医療費なんです。
      なので、A総合病院でまとめて請求します。
      A総合病院が昔からある検査や処置をやった分だけ請求する計算方法なら、3割分をお支払いすることになります。
      A総合病院がDPCという病名で入院の基本料金が決まる計算方法なら、入院量に含まれるので負担金額はなしです。
      どちらにしても、10割で支払う必要がないです。
      もう一度お話されてみてはいかがでしょうか?
      それとも既に何度も病院へ話してるのですか?
      もしよければ、メールでご相談にのります。
      個人のメールアドレスで、私以外は誰もみませんので、ご安心ください。
      →葉月にメールはこちら

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    ABOUTこの記事をかいた人

    専門学校で3年間、医療事務の勉強。医療事務や診療情報管理士の資格を取得しました。就職先も、大きな総合病院から小さなクリニックまで、4か所で医療事務の仕事をしてきました。健康保険や高額療養費、入院費、外来費、DPCの計算、医療費は難しい。なので現在は、専門学校で勉強してきたことと、元医療事務の経験を元に、困ってる患者さんへブログで医療費の情報を発信しています。